【Minimalと暮らす人 Vol.8】「NEUT Magazine」編集長・平山潤さんが見つめるフードカルチャーの現在地

2023.09.07 #Minimal's Story & Report

Minimalを自分のスタイルで楽しむ方々にお話を伺う、インタビュー第8回。
NEUT Magazine(ニュートマガジン)編集長の平山潤さんに、Minimalの楽しみ方やフードシーンについてうかがいました。

Bean to Barならではの“チョコレート”の楽しみ方

−−Minimalを知ったきっかけは何でしたか?

平山さん
Minimalは、日本のBean to Bar(ビーン・トゥ・バー)の先駆け的な感じで認知していました。

知り合いから「Minimal Works」を手土産でいただいたこともあり、板チョコレートのデザインがいろいろな形に割って食べられるのがユニークで、味わいもBean to Barならではの甘すぎないテイストがいいなというのが最初の印象でした。

Minimal Worksを手に取る平山さん

僕は学生時代にシングルオリジンのコーヒー屋さんの上のレストランでアルバイトをしていたこともあり、サードウェーブコーヒーのカルチャーに触れていたり、雑誌の取材でニューヨークの「FINE & RAW chocolate」を訪ねたことがあり、Bean to Barの価値観にも共感していたので、そうした潮流でMinimalも捉えていました。

代々木上原店(Minimal The Baking 代々木上原)によく行って、ショコラトル(チョコレートスムージー)を飲んでいます。

板チョコレート以外の形で楽しめるのが僕の中では新鮮でしたし、Bean to Barならではだなと感じています。

近所にある、造り手が見える美味しいチョコレート

−−Minimalはどんな形でお使いいただいていますか

平山さん
僕は編集者という仕事柄、撮影現場に差し入れを持っていくのですが、Minimalのガトーショコラや板チョコレートアソートセット(7DAYS CHOCOLATE)はとても喜ばれますね。

ガトーショコラは「ケーキ」としての華がありますし、濃厚な風味がすごく人気があります。

板チョコレートは、モデルさんたちも休憩中につまみやすくて使いやすいです。Minimalを持っていくと、一気に豪華なイメージになりますね(笑)。

僕らのウェブマガジン「NEUT Magazine(以下、NEUT)」は、社会問題をテーマとして取り扱うので、手土産でMinimalをもっていくと、Bean to Barのように手作りで生産者が分かるものや、フェアトレードで仕入れていたりビーガン対応のものだったりすると、媒体としての一貫性も出てくると感じています。

基本はウェブマガジンだが、数年ごとに紙雑誌も出版

美味しいということに加えて、しっかり説明できるストーリーがあることが、現場でも会話になるし、NEUTと親和する世界観を体現できるかなと思います。

でもじつは、僕らの事務所が近所なので、自分たちの生活圏の近くにあるお店で買ってくるという「ローカル感」を意識しているところが大きいかも知れません。

ローカルでこんなに美味しいチョコレートがあるんだよ、ということをまず最初に伝えていますね。

消費を煽るのではなく、ちょっと先の価値観を届ける

−− Z世代を中心に支持されている「NEUT」はどんなマガジンですか?

平山さん
僕が編集長を務める「NEUT」は、「Make Extreme Neutral(エクストリームをニュートラルに)」というコンセプトを掲げ、社会起業家や社会的なアートや音楽などのクリエイターを通して、社会問題を考えるきっかけを作っていけるように発信しています。

多くの人に届けることは気にしているのですが、すごく数字を求めるというよりかは、僕らの中では「いつ読んでも何かを感じ取れる」ような声をアーカイブしたいという思いが強いです。
あまり時代に左右されない声が多いのかなと思います。

子供の時って、雑誌やファッション誌を読むとやっぱりトレンドを教えてくれるものでしたよね。

雑誌の中にいる人たちはなんで新しいものを知ってんだろう?と興味を持っていたのですが、大人になってくると「誰がトレンドカラーを決めてるか」とか「リリースされる前に編集部に試供品が届く」といった事情が見えてくるじゃないですか。

今はそういう消費を煽るためにちょっと先の未来を見せることより、今の東京や日本にない価値観を未来に届けるようなことに興味があるんですね。

僕の中で「ちょっと先を見せる」ものが雑誌だったので、今はその「見せたい未来」にもっと社会問題に関してフラットに考えられるとか、そこまでハードル高くなく日常で会話になったりすることを持っていきたいんです。

パッションのあるお店は、感覚的にわかる

−− 編集者として今のフードシーンやカルチャーはどうご覧になっていますか?

平山さん
たとえば僕は幡ヶ谷という街に住んでいるのですが、ナチュラルワインを出すお店がすごく多いんですね。「flow」や「boat」というお店にたまに行くんですけど、ナチュラルワインを好きな人たちが集まるには傾向があって、どこの街に行っても会うみたいな感じになります。

特にナチュラルワインは、カウンターカルチャーとして生まれたワインでもあるので、自然と文化的な人たちが集まっている気がして、わりと「NEUT」のことに興味持ってくれたりします。

「とりあえず流行りだからナチュラルワイン 出してます」みたいなお店ではなく、パッションを持ってやっているお店は、たぶんみんな感覚的にわかるんだと思うんですよね。

嗜好品は特にそうですが、お店のパッションがちゃんと伝わってて、そこにお客さんが集まってくる。その中でお客さん同士やお店側のマッチングがしっかりしていて、そういうお店に集まる人たちはやっぱりいい仕事をしていたり、いい感覚を持ってる人が多い感じがします。ナチュラルワインの例で話しましたけど、他のシーンでも同じですよね。

−− 「誰に」支持されるかが大事ということですね。

平山さん
そうですね。僕のマガジンも「人」にフィーチャーすることが多いです。

取材対象は人づてで探すことが多いのですが、インタビュー前に一度ご飯を食べるなど会う機会を設けてお互いの理解を深め、取材がより深くなるようにしています。

特にクリエイターの方とはその後も関係を継続して、クリエイティブ案件を手がける仕組みにもトライしています。きちんと関係性ができることで深い記事を作れるというのが、僕らの強みかなと思っています。

Bean to Barを大衆化させる役割

−− 編集者としてMinimalはどうご覧になっていますか?

平山さん
やっぱり日本のBean to Barの先駆け的な存在であり、パッションも思想もあるので、それをスタンダードにしていく存在なのかなと思って見ています。「Bean to Barを大衆化させる」役割を期待されているんじゃないかなと。

「祖師ヶ谷大蔵」に出店を決められたのも、大衆化できる存在になってきたからこその現在地だと感じましたし、地元に愛されるのはもっとすごく大事になると思います。

マーケットが広がるとやっぱり意識が変わるし、消費することもかなり政治的なことだと思うので、「いいものをちゃんと買う」という方向にどんどん都心部から広がっていくのは希望だと思うんですね。今後もさらにローカル感が増すのは、なんだかいい話だなと思いました。

 

平山さんがおすすめするMinimalアイテムベスト3

第1位
ショコラトル

平山さん
夏になると代々木上原店によく飲みにいきます。冷たくてすっきりして、甘さ控えめで美味しいです。Bean to Barならではの楽しみ方ですよね。


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第2位
生ガトーショコラ -PRIME-



平山さん

濃厚な風味が美味しいです。ガトーショコラを手土産に持っていくと豪華なイメージになって喜ばれるのでおすすめです。


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第3位
7DAYS CHOCOLATE


平山さん

パッケージがおしゃれでかわいいですよね。撮影現場でみんなで食べることが多いですが、今度食べ比べも試してみたいです。


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平山潤さん

NEUT MEDIA株式会社 代表 / NEUT Magazine編集長
1992年相模原市生まれ。成蹊大学卒。大学卒業後、ウェブメディア『Be inspired!』編集長を経て、『NEUT Magazine(ニュートマガジン)』にリニューアル創刊させ、編集長を務める。2019年に自社媒体の運営と企業やブランドとのメディアタイアップやコンテンツプロダクションの事業を展開するNEUT MEDIA株式会社を設立し、「先入観に縛られないNEUTRALな視点」を届けられるよう活動中。
https://neutmagazine.com

 

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