“ブドウのような”風味は、
ブドウの風味より、複層的。
トレーサビリティ+フレーバー=スペシャルティ
Minimalは「スペシャルティ・チョコレート」という概念を掲げています。
それはカカオ豆から1枚のチョコレートまですべての「トレーサビリティ(生産履歴の追跡可能性)」が明確かつ、「フレーバー(香りと味わい)」の中にカカオ生産地の特徴的で素晴らしい風味特性が表現されたチョコレートです。
素材が高品位で、安全かつ倫理的に品質管理されていることは大前提とも言えます。
ワインやコーヒーの世界でも、生産地の畑のクオリティは最重視されています。
複層的な風味とは「〜のような風味」
その上で素材の「複層的な風味(香りや味わい)」が表現されていることが重要になります。
Minimalでは商品説明の際に「〜のような風味」という言葉をよく用います。
たとえば「ブドウのような風味」と表現するとき、「ブドウの風味」とは何が違うのでしょうか。
ブドウの風味を作るのであれば、ブドウ香料を入れれば早いのですが、そうなるとブドウの風味だけが突出して強くなるため、単一的・平面的な風味になります。
Minimalでは素材本来のさまざまな香りや味わいが重なり合って「ブドウのような風味」を目指しています。
あくまでも諸要素が複層的に作用することでその「〜のような風味」が立ち現れるので、切り口を変えれば異なる香りへと移ろいます。
イメージが大事になるため、言葉の力も大きく寄与します。ここに食の面白さ、豊かさ、奥深さが秘められていると考えています。
チョコレートの風味(フレーバー)を独自に14分類
Minimalでは複層的な風味を共通言語として取り扱うために社内で全39種のファクターを共有し、大分類で「14分類」のフレーバー表(P19)として定義しています。
これはワインやスペシャルティコーヒーで用いられる「フレーバーホイール」を参照し、独自策定しました。
チョコレートの風味の解像度を上げ、広く社会にナレッジシェアしていきたいという思いがあります。
共通言語としてその基準点を上げていければ、食の奥深い世界をさらに追究することができると考えています。
Bean to Bar Chocolate
板チョコレート
Minimalの原点であり、創業からコアコンピタンスであるシグニチャーの板チョコレート。
カカオと砂糖のみで、カカオ本来の多様で異なる風味をこだわりの製法で引き出しています。
Minimal Works
1年に1度、その年のテーマを設定しておつくりする、”職人たちの作品集(Works)”がコンセプトの9種の板チョコレートの食べ比べセット。