【開発ストーリー】「Minimal Orangette -Morning & Night-」ができるまで

2022.01.19 #Products

チョコレートを通して生活に豊かな“彩り”を提供したいという想いから、食べるシーンにフォーカスした新しいコンセプトのオランジェットです。朝の目覚めと、夜のデザートに…1日を通してたくさんの“美味しい”をお楽しみいただけます。

今回のオランジェットの開発担当は、Minimal創業メンバーでもあり、チョコレートの味わいを決めるエンジニアリングディレクターでもある朝日です。

 

その開発の舞台裏をご紹介します!


 

世界初!?コンセプトは、朝と夜に食べたいオランジェット

2018年から変わらないコンセプトが「朝と夜に食べたいオランジェット」。1日の始まりと終わりに“彩り”を添える「Minimal Orangette -Morning & Night-」です。

Minimalの商品に統一するコンセプトは、「新しいチョコレート体験をお届けする」ということ。オランジェットでお届けできる新しい体験とは何かということを考えました。

オランジェットを「スイーツ」と捉えれば、3時のおやつのような位置付けになるかと思います。では、新しい楽しみ方として、オランジェットを1日中楽しむためにはどうすればよいのか。

オランジェットを「フルーツ×チョコレート」の組み合わせと捉えれば、実ははさまざまな可能性が生まれます。たとえば、フルーツに着目すれば朝の栄養源として向いていますし、酸味と甘味のバランスはお酒との相性も良いことを思えば夜のバータイムにも向いています。

また、Minimalの強みはチョコレートの風味をゼロから造れること。シーンを具体的に考えたり、フルーツに合わせたりすることが出来ます。

そう考えると可能性は無限大。

1日を通してオランジェットを楽しんでもらうキーワードは「朝と夜のシーン」とし、朝食と夜のデザートを彩る「Minimal Orangette -Morning&Night-」というコンセプトができました。

世の中にたくさんオランジェットという商品はあるものの、カカオ豆からチョコレートをつくれるMinimalだからこそ、他に類をみない唯一のコンセプトを打ち立てることができました。

贈り物にもおすすめのデザイン

コンセプトに沿って、箱も夜と朝をイメージしたデザインとしました。

水平線に沿って、上は朝に日が昇る朝焼けを、下は夜は日が沈む夕焼けをイメージしています。

ぱっと目を引くデザインで、箱も重厚感があるので、プレゼントとして贈れば、食べる際だけでなく受け取った瞬間から相手の笑顔が見られるかもしれません。

また、オランジェット1枚1枚は小袋入りですので、職場などでシェアして楽しむのもおすすめです。

新しいオランジェットとは

今回、2018年の復刻として、このオランジェットをさらに新しく楽しんでもらうためにはどうしたらいいかと朝日は考えました。

考える中で、コントラストの強い2つの果実を選ぶことで、それぞれ単体での味わいの驚き、そしてそれらのコントラストでの驚きを体験してもらえたらと考えました。

味わいには、酸味・苦味・甘味・塩味・渋味などがありますが、朝には目が覚めるような酸味、夜はリラックスできる苦味に特化することにしました。苦味は単体ではただ苦いだけですが、チョコレートの甘さと組み合わせると、味の奥行き・深みを表現することができます。そしてその奥行きや深みはリラックスにつながり、夜にピッタリの味わいとなります。

早速果物に詳しいパティシエの山田に相談し、ハッキリとした酸味をもつ愛媛県産のレモンと、ビターさと深い甘みをもつブラッドオレンジを選定。

ピールを使うことが多いオランジェットですが、愛媛県産の2つの果実を果肉も含めて丸ごと贅沢な砂糖漬けにしました。

ハッと目覚める酸味を楽しむ~レモン~

はっきりと酸味を感じるレモンを選んだら、今度はそれを活かすチョコレートの選定です。その際は、レモンの酸味にバランスするチョコレートの味わいの要素とは何なのか?ということを考えます。

今回の酸味にバランスする要素は、“立ち上がってくる甘味”です。口の中に入れた瞬間に感じる甘味ではなく咀嚼したときなど少し後から感じる感じる甘味は、レモンの持っている酸味を殺しません。

さらにレモンの酸に同調できるようチョコレート自体も酸味があるものとして、今回はインド産のカカオ豆を選びました。細かく挽くことで、カカオ豆自体がもつ油分を使って仕上げています。

また、今回のカカオ豆の焙煎度合いは浅煎り。チョコレートの酸味の要素のひとつである“ミネラル”を引き出すためです。

このように、開発する際はそれぞれの素材の量や豆の挽き具合、焙煎温度など、味わいのバランスする要素を天秤にかけ、いったりきたりしながら調節していきます。

レモンにおすすめのペアリング

ペアリングで楽しむ際は、味わいの要素や色味が似ていると合うことが多い傾向にあります。また、温かい飲み物と合わせるだけで、香りが広がるのでおすすめです。

・煎茶

お茶の甘味がレモンの酸味を和らげます。また、煎茶もレモンも同系統の渋味をもつためそれぞれが調和します。苦味は少ない煎茶がおすすめです。お茶屋さんなどに行って苦味が少ないものとオーダーしてみてください。

・コーヒー

代々木上原店の店長、力武のおすすめは大阪にあるYARD Coffe and Craft Chocoleteさんのエチオピア浅煎りです。オレンジやレモンピールのようなテイストで、レモンのフルーティーさに良く合います。

味わいの深みと奥行きでリラックス~ブラッドオレンジ~

ブラッドオレンジはビターさが味わいの重要な要素です。しかし苦味が強すぎると動物性の油脂(ミルク)などを足さないと全体の味わいのバランスをとることが難しくなってしまいます。余分なものは足さずにできるだけ素材本来の味わいを活かすため、苦味はありつつ、カカオをあわせるだけでバランスする奥深い甘さももつブラッドオレンジを採用しました。

チョコレートを選ぶ際は苦味に対していかにバランスするかという点を重視し、イタリア語の2つの観点を用いました。

まず1つは、「succulenza(唾液等、液体の充実度合い)」。口の中にどのくらい水分量があるかどうかという観点です。

そしてもう1つが、「untuosita(舌をブラッシングする具合、イメージはゆで卵の黄身を食べたときの感じ)」。最後に舌を洗うといった意味合いで、後味についての観点になります。

まず酸味によって口の中に水分を含ませ、さらにチョコレートの重たさで舌を洗うようなイメージです。重たさを出すために、チョコレートはガーナ産カカオ豆を使用しました。さらに香りを出すために、トリニダード産カカオ豆をブレンドしています。

ガーナ産カカオ豆のみではチョコレートはブラッドオレンジに負けてしまいがちですが、ウッディな香りをもつトリニダード産カカオをブレンドすることで、香りも豊かに楽しめる1枚に仕上げています。

ブラッドオレンジに合わせるペアリング

・赤ワイン(ジンファンデル)

濃厚で凝縮されたフルボディのワインなどがおすすめです。ソムリエであり、代々木上原店スタッフの宮本おすすめはジンファンデル。ブラッドオレンジと同系統でお互いを邪魔せず、さらに味わいに奥行きと深さが増します。また余韻が重たくなく香りが膨らむため、就寝前などのリラックス時間におすすめです。

オランジェットの開発秘話について、インスタライブでも開発・朝日と代表山下が語っていますので、ぜひご覧ください。

インスタライブはこちら

 

Minimal Orangette -Morning & Night-
商品詳細および販売情報

【価格】3,240 円(税込)
【内容量】1箱あたり:2種×4枚(計 8枚)
【販売店舗】オンラインストア、富ヶ谷本店、代々木上原店

ご購入はこちら

 

【番外編】食べ終わったら箱は…

オランジェットの入っている箱は、素材は紙ですが、かなりしっかりとしたつくりです。小物入れなどにぜひお使いください。Minimalのチョコレートのカードを入れるのも良いかもしれません♪

ぜひ皆さんの使い方を、SNSなどで#MinimalChocolate のハッシュタグをつけて教えて下さい!

 

 

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