Minimal's Table with T.Y.HARBOR。クラフトを語り、ビールを楽しむイベントを開催しました。

2018.08.10 #Event

Minimal×T.Y.HARBOR カカオとビールを知って楽しむイベントを開催 2018年7月、東京・天王洲でクラフトビールをつくり続ける人気醸造所併設レストラン「T.Y.HARBOR」とのコラボレーションビール第3弾としておつくりした「Cacao Sour Ale」。  

”カカオ×ビール”のコラボレーションというイメージからは想像がつかないような、カカオの果肉「カカオパルプ」を使ったフルーティーで酸味の効いた爽やかなサワーエールです。

この「Cacao Sour Ale」をより楽しんでいただくために、T.Y.HARBORブルーマスター(醸造責任者)の阿部さんをお呼びし、カカオやビールをより深く知っていただくためのイベントMinimal's Table with T.Y.HARBORを7月末に開催しました。

何種類ものビールを楽しくたっぷりと飲んでいただきながら、「Cacao Sour Ale」の開発秘話や、意外と知らないクラフトビールについてなどお話しさせていただきました。    

 

T.Y.HARBORブルーマスター阿部さんが語る「大手ビール」と「クラフトビール」 ビールというのは、穀物に加水をして造り上げるお酒のため、ワインなどと比べると原料由来の味わいを出すのが難しいと一般的に言われているそうです。

そんな中、原料の選別や発酵温度の管理など、多くの工程をその職人技によって調整し、目指した味を表現するのがブルワーです。  

「麦芽」と「ホップ」など実際に使っている原料を食べてみながら、ビールの製造工程や、味を決める原料の決め手など、どのように表現したいビールを作っているのか、阿部さんからお話しをお聞きしました。

イベントでは多くのご質問をいただいたのですが、その中に「大手のビールとクラフトビールは、どうして味わいや香りが全然違うのか?」という問いがありました。  

(阿部さん) クラフトビールで多くつくられている「エール(上面発酵)」タイプのビールは、芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴の飲みごたえがあるビールになります。 その豊かな香りと個性的で奥深い味わいがクラフトビールの醍醐味ともいわれています。  

この「エール」タイプのビールは、高めの温度で発酵をするのですが、この製法によって仕上がりの味に幅が出やすいのも特徴の一つです。

  一方で、いつでも同じ味を提供する必要がある大手のビールは、製造管理がしやすい、のどごしが良く爽やかな味わいの「ラガー(下面発酵)」タイプが主流となっています。 

大手のビールは「ラガー」が中心、クラフトビールは「エール」が多いことが、それぞれ味わいが全然違うように感じられる理由のひとつです。 日々変わる環境や素材の状態に合わせてその時々のベストを尽くして調整・提供をする。毎回ベストを尽くすからこそ、その時々の味わいに幅が出てきます。  

その幅こそも楽しむことができるのが、まさにクラフトの醍醐味です。    

 

心ゆくまでたっぷりと楽しむ4種類のビール クラフトの熱い話を聞きながら、新作「Cacao Sour Ale」をお試しいただきました。  

「Cacao Sour Ale」は、ライチのような爽やかな甘みがある”カカオ果肉(パルプ)”と、フルーティーなフレーバーをもつタンザニア産”カカオ豆”を使ったサワーエールです。  「カカオ×ビール」からは想像が出来ない、でも素材のおもしろさを知ってもらえるようなビールに仕上げています。 苦みが少なく、爽やかな酸味が特徴です。  

「Cacao Sour Ale」は、Minimal富ヶ谷本店で販売中です。(カフェ提供のみ)

 

「Cacao Sour Ale」以外にも、T.Y.HARBORの人気ビールをご用意しました。  

淡いブロンズ色のエールで、フルーティな味わいを持ちながらホップの苦みがバランスよく混ざり合ったT.Y.HARBORの定番ビール「ペールエール」、バナナのような香りとクローブのようなスパイシーさが特徴の「ウィートエール」、焙煎された麦芽の深みとクリーミーなコク、さらにはコーヒーやカラメルのような特徴をもつ本格黒ビールの「インペリアルスタウト」の3種類です。  

それぞれの素材や製法の違いをお話ししながら、クラフトだから表現できる味の幅広さや深みを味わっていただきました。

T.Y.HARBORさんにたくさんビールをご用意いただいたので、最初は真剣に飲み比べや真面目な質問が飛び交っていましたが、だんだんと盛り上がって最後はお好きなだけたっぷりとビールを楽しんでいただきました。笑      

 

クラフト×クラフトだから実現する”ありえないビール”

「ビールにカカオニブを漬け込んで風味付けするなんて、普段は絶対にやらない方法です(笑)」と語る阿部さん。  

決して安くないカカオニブを香り付けのためだけに使うというレシピは、世界中でも他に例はないといいます。

 

 ”カカオ×ビール”を再構築させるという発想のもと、美味しいビール、他にはないビールを作りたいという想いで完成した今回のコラボレーションビールは、まさにクラフトの真骨頂に仕上がりました。

そして、実は秋に向けて新しいビールの開発をスタートしました。 次回も、想像もつかないような新しいカカオ×ビールのコラボレーションビールをつくりたいと考えています。

ぜひお楽しみにしていてください。    

 

次回イベントは、"カカオ×ビール 新作ビール開発ワークショップ"を開催

8/22(水)に開催する次回のイベントは、ワークショップ形式で行います。 秋の新作ビール開発に向けて、新しい可能性を模索していく体験をご用意いたします。

10名限定・先着順のイベントとなりますので、ご予約はお早めにどうぞ。  

・日時:8/22(水)19:30~21:00

・場所:Minimal富ヶ谷本店

・参加費:3,000円(税抜)

 

■「Cacao Sour Ale」

商品詳細

・取扱い店舗:富ヶ谷本店カフェ提供のみ

・価格:750円(税込)

・数量:200本限定

・期間:7/1~無くなり次第終了

 

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代表インタビュー編:寺田社長に聞く、1997年からの「東京クラフトカルチャー、黎明期と今と未来」

職人対談編:ブルーマスター阿部さんと語る、『カカオ×ビールの再構築でうまれた「Cacao Sour Ale」』

新商品発表会レポート:「Cacao Sour Ale」の発表会をT.Y.HARBORで開催しました。

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