2024年 Minimal Collective Impact Report(活動報告)

2024.09.25 #Minimal's Story & Report

メンバーシッププログラム「Minimal Collective」は、1年の活動報告として、Impactレポートを毎年お届けしています。

Minimalのチョコレート造りは「チョコレートを新しくする」旅です。

上質なカカオ豆をつくるために、パートナーである生産者と、切磋琢磨しながら共にさらなる品質の向上を目指します。

製造者であるMinimalは日夜真剣に素材と向き合い、妥協やごまかしのない、美味しいチョコレートを造ります。

そして、お客さまにそのチョコレートを自由に愉しんでいただき、ライフスタイルに彩りを添える新しい文化を一緒に創っていきたいと考えています。

カカオ豆価格の歴史的高騰でチョコレート業界に大きな衝撃が走ったこの1年。Minimalの歩みをご報告いたします。長くなりますが、ぜひご覧ください!

 

カカオ豆取引の現状を代表・山下がレポート

カカオ豆の歴史的高騰

この1年間は、カカオ豆の急激な高騰が世界中を騒がしています。

コモディティのカカオ豆の先物市場の価格は、昨年23年末から高価格を更新し続けて、1年間で約3~4倍程度にまで上がり続けました。

24年4月中旬には、史上最高価格を更新し、1トン(1,000㎏)あたり価格が12,000㌦を超え、銅よりも高いという衝撃が世界中に大きな話題を呼びました。

4月中旬をピークに少し価格は下がりましたが、いまだに8000~9,000㌦/㌧前後の高価格を維持しています。(23年前半は3000㌦/㌧前後でした)

ちょうど1年前を思い返してみると、カカオ関係者の誰一人としてここまでの高騰を予想できていなかったように思います。カカオ・チョコレートのブランドとして、一つの歴史的な転換地点にいると強く感じています。

Minimalは、この先物市場で決定するコモディティよりも品質の高いファインカカオ豆を買っているため、Minimalにも当然この影響は強くでており、買付の価格は非常に上がりました。

価格交渉の折り合いがつかず、この春の買付は非常に長引き、大変でした。通常4月か5月に終わる春の買付が8月ごろに目途が経ちました。

高騰の背景①:気候変動
今回の歴史的高騰は、複数の要因が複雑に絡みあい、起こったものです。
まず1つ目の要因として、気候変動によりカカオ豆の収穫量が減少したことです。特にたった2か国で世界のカカオ生産の約6割を占める、生産大国のコートジボワール(生産量1位)とガーナ(生産量2位)の収穫量が3割~4割ほど減少したことは価格高騰に決定的な影響を与えました。
両国共に気候変動の影響(エルニーニョ現象による気温上昇など)が主な原因だと言われています。

加えて、西アフリカ地域では大雨による洪水にも見舞われて、大幅に収穫量が減少しました。
気候変動による影響と断言はできませんが、上記主要2か国を中心にブラックポッド病(カカオポッドがカビにより黒く変色し腐ってしまう病害)と呼ばれる病害も拡がりを見せています。それが収量不足に拍車をかけました。

カカオ2050年問題
この気候変動(地球温暖化)は長期的にもカカオ豆に大きな影響を与えると懸念されています。
それは「カカオ2050年問題」と言われており、気候変動によって、西アフリカでは熱波と干ばつが深刻化する可能性があり、「2050年までにガーナとコートジボワールの約9割の場所でカカオの生産適応性が低下する可能性が高い」や、「2050年には世界からカカオの木が消える可能性がある」と言われており、2050年にはチョコレートが食べれなくなるかもというとても悲観的な見解もでています。この2050年問題はカカオ・チョコレート業界の一員としては決して無視することができない大きな問題であると思っています。

高騰の背景②:カカオの木の寿命
続いて2つ目の要因は、一大生産地の西アフリカにおいてカカオの木が生産年数としてちょうど寿命がきており、植えかえる必要があるということも関係していると言われています。

カカオの木の生産年数は25年~30年といわれており、主要産地である西アフリカ地域でこの寿命のサイクルがちょうど近づいているようです。カカオの木を植え変えて、すぐに収穫ができるものではなく、収穫までに数年かかります。このことからも、今回の不作は一過性の影響ではなく数年以上の長期的な減少を予想しながら世界が動かないといけないと思われます。

高騰の背景③:政情不安
3つ目の要因として、カカオ生産世界2位で約20%程度を占めるガーナの政情不安が挙げられます。

ガーナは日本との結びつきも深く、日本に流通しているチョコレートの6割程度がガーナ産とも言われています。ガーナでは政府機関であるCOCOBOD(ココボード)が農家からカカオ豆を買い付けて、国が海外に流通させているのですが、実はガーナは少し前から政府がデフォルト(債務不履行)がおこしており、そもそも政府が買付の資金が少なく、農家が生産したものが買えず、国内でダブついてしまっているという話があり、不足の状況に拍車をかけてしまっています。加えて、ガーナ国内では金の違法採掘によるカカオ農園の減少が起こっていたり、政情が不安定な影響がカカオにも拡がっているようです。

Minimalとしてカカオ高騰にどう向き合うか

この異常な状態は、ビジネスを行っている立場としてはかなり厳しい状況といえます。上述した高騰した価格はコモディティといわれる品質が劣るカカオ豆の価格です。

コモディティ豆がここまで高騰すると、当然Minimalが買っている高グレードのカカオ豆にも影響して、さらに高くなります。さらに日本に限って言えば、急激な円安が直撃します。

つまりMinimalの買付価格は、ただでさえドルベースで高くなったカカオ豆が、円安の影響でさらに高くなってしまうのです。

正直Minimalを始めて10年間で一番厳しいと言わざる得ない状況です。しかし、その外部環境を憂いていても誰も助けてくれないし、現実はどんどん進んでいきます。

Minimalとしては創業以来クオリティを第1番の優先順位として買付を行ってきました。
この状況でも大前提はクオリティを下げずに、高品質なカカオ豆を確保することです。そこに注力しながら、それ以外のことでコストを削減できる努力を続けています。

まず今年は、買付の産地を絞りました。買付産地数を絞ることで1産地から買う量を増やすことで、輸送を効率的にして、回数を減らすことで輸送コストを最大限削減しています。取引を削減した産地との関係がなくならないように少量でも買わせてもらえる産地は少量で取引を継続することを大前提にしています。(農家としてはカカオ不足で売れるため、困ることがないと確認できるところは確認しながらコミュニケーションを丁寧にとっています)

さらには、日本に持ってきてからの保管方法も見直しています。工房のレイアウトを変更し、保管スペースを広くして自社で保管するカカオ豆の量を増やしました。さらに、外部の倉庫も、価格を押さえられるように交渉したり、場所をまとめ、保管コストと輸送コストの削減に努めています。

しかしながら、その範囲で今回の価格増をすべて吸収することができない状況ではあるため、商品の値上げをせざる得ない状況ということはご報告させていただきます。お客さまにはご迷惑をおかけして、大変心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいです。

カカオ・チョコレートの甘くない現実

今回の歴史的高騰は一過性のものではないと考えています。こうしてカカオ生産を取り巻く状況を俯瞰してみると、カカオの甘くない現実が見えてきます。まず、上記で触れた2050年問題のように気候変動は地球全体の問題であり、これは簡単に解決できるものではないということです。実際に中米ホンジュラスの生産者からもエルニーニョ現象の影響でカカオの収穫量が減っていると聞いています。

また、カカオ生産国は途上国にあり、今回のガーナのように政情により収穫量が不安定になります。世界1位のコートジボワールでは内戦の影響で収量が不安定になることがこの数十年の間に起こっています。

さらに途上国で労働集約的なカカオ生産は、カカオ農家の貧困や、児童労働の温床ともなっています。歴史を紐解くと、植民地貿易時代からの構図が根深く残っています。この影響は、カカオ生産がコートジボワールとガーナを含めた西アフリカ地域に一極集中していることにも現れています。今回の高騰は、西アフリカ地域に極度に生産が依存していることが大きな要因とも言えます。

カカオは全世界で60か国程度に自生していると言われていますが、たった2か国に全体生産量の60%程度が偏っている現実からも目をそむけられません。

現実を直視し、向き合うことがクラフトチョコレート

Minimalとしては、カカオとチョコレートを取り巻く様々な現実を直視して、この構造を少しでも改善できるように考えて10年間やってきました。

フェアトレード価格で買付することは大前提に、児童労働は絶対にない農園からカカオ豆を仕入れすることを絶対のルールにしてきました。さらには、少量生産地域から積極的に買付を行い、現在までに20か国程度の取引実績を拡げてきました。創業以来、カカオ豆とチョコレートの業界構造の歪みや甘くない現実(農家の貧困や児童の強制労働など)を見つめて、この構造を変えることができないかをずっと試行錯誤してきました。

ただ、同時に1社でできることはとても小さな影響という現実も突きつけられた10年間とも言えます。

この歴史的な節目に、ビジネス全体構造や、自分たちが提供したい価値を考えるタイミングではないかと自問します。

チョコレートは嗜好品です。もしかしたら、生活上なくても成り立つものです。今回のカカオ豆の高騰を端にして、チョコレート価格が高くなったとして、お客さまに選ばれるものであり続けられるかはとても重要な問題です。廉価なお菓子チョコレートから高級ショコラまですべからくビジネスを見直し、値上げをせざる得ない状況です。

これはMinimalも例外でなく、とても厳しく経営の根幹を揺るがす事態といえますが、カカオとチョコレートが本当にお客様にとって必要なものかが問われる状況は、確実に何かしらチョコレート業界を変えるきっかけになると思います。

今回の高騰は、カカオ農家の立場からすると、長い間安い価格で貧困に苦しんだ現実が改善していくという良い影響もあると思います。一方で、手に入っていたチョコレートが今までの価格で気軽に手に入らなくなるというお客さまへの影響もあると思います。

その時に自分たちの提供するチョコレートの価値は何か。
カカオとチョコレート産業が抱える問題をどう解決しながら、サステナビリティを担保していくのか。

この歴史的な節目に、そこを徹底的に考えて、実行したいと思っています。
この先も、生産者と消費者、そして社会にとって意味と価値があるチョコレートを届けられるブランドになれるように一生懸命努力したいと思います。

Minimalを含む、クラフトチョコレートが拡がっていくことは、カカオ生産に新しい可能性や方向性を拡げることができるという影響があると思っています。その活動を最前線で、その活動の火を絶やすことなく、できることを一歩ずつやっていきたいと思います。
ぜひ応援いただければ嬉しいです。

 

パートナーへのインタビュー:ニイクラファーム様

Minimalはより良い素材を自ら探求し、チョコレートや菓子づくりに取り組んでいます。チョコレートに合う素材も、素晴らしいものづくりをしているパートナー様から仕入れさせていただいています。

今回は、「チョコミントの生ガトーショコラ」などに使用させていただいているミントやハーブを生産している、東京都・西東京市のハーブ農園「ニイクラファーム」さんにインタビューをさせていただきました。150種以上のハーブを栽培し、都内の有名レストランからも支持を集める農園です。新倉さんのハーブづくりのこだわりをぜひご覧ください。

 

ーーニイクラファームさんのご紹介をお願いできますか

新倉さん
私たちは東京都・西東京市の田無という地域で、農業をやっています。

私で四代目になるのですが、ハーブ栽培に乗り出したのは先代の父でした。きっかけは、70年代にスーパーマーケットの西友さんからのハーブの直接的な仕入れを打診されたことに遡ります。

その後、東京のレストランでハーブの需要が高まり、名だたるシェフの方々から直販でお取引いただける形を新しく作りました。

都市農業の、土地が潤沢にない一方で消費地に近いという制約条件や特性を活かしながら工夫を続けています。

 

ーーハーブづくりのこだわりについて教えてください

新倉さん
一番のこだわりは「土づくり」ですね。科学的に土壌分析をし、作土を深くすることで、連作障害を起こさず品質を落とさない工夫を続けています。肥料も有機資材もより良いものを使い、土に負担がかからないものを選びます。特にハーブは“香り”が命ですので、たとえ有機肥料でも匂いのあるものは使えないなど、他の農家さんとは違う気の使い方がありますね。

※ニイクラファームの土づくりについて、詳しくはこちらをご覧ください


ーー東京近郊という消費者に近いメリットもありそうですね

新倉さん
それは大きいですね。ハーブは特に「香りの鮮度」が重要なので、消費地との距離が大事です。

お客さまに近いことでコアな層に向けた高級品種の開発ということも可能でしたし、一流シェフの方々のご注文に応えながら鍛えられてきました。

 

ーー「都市農業」という点は「シティクラフト」を掲げるMinimalのあり方と似通っていますよね。

新倉さん

そうですよね。レストランの直販ルートを開拓したことで、シェフのニーズには敏感になりました。

特にハーブは「情報戦」みたいな側面があって(笑)、「今は他のレストランでこういう品種が出ている」とか「こういうハーブが人気になる」などニーズを汲み取ったハーブづくりが可能になりました。

その結果、多品種少量生産のゼネラリストになりましたね。オリンピック競技でいえば近代五種みたいな選手でしょうか。

消費地に近く、スーパーへの直販や、レストランのシェフたちが実際に訪れて相談をいただける事が結果として多くのチャレンジを生んで、知識や経験が蓄えられる日々の研鑽につながっていますね。

ーー都市農業のスタイルを分析されて、地方の農家さんとは違う強みを磨かれてきたのですね。

大人気商品「チョコミントの生ガトーショコラ」の舞台裏

 

ーーMinimalにとってニイクラファームさんと手がけた「チョコミントの生ガトーショコラ」は、とても大きな挑戦でした。毎年完売する反響をいただいています。

新倉さん
私も完成品を食べさせていただいて感動しました。

世の中に出回っている「チョコミント」はどうしても人工的な香料で味付けたものが多いので、天然ミントでスイーツを作るとこんなに違うんだと驚きましたね。

まず、風味が複雑じゃないですか。これを食べれば、誰でも「ああ、人工調味料でこの味は出せない」と分かっていただけると思います。特に本当に「チョコミント」が好きな人にこそ伝わると思います。

あと、私が嬉しかったのは、商品が発売されたときにMinimalさんがメディアで「ニイクラファーム」の名前を大きく出してくださったことです。

今ではスーパーの売場で生産者の名前や顔写真を掲げることは増えましたが、あれは数十年前に西友さんが先駆けてやられていたんですね。まさにあのころの喜びを思い出して感慨深くなりました。

ーー私たちもニイクラファームさんのミントでなければ、「チョコミント」開発には取り組まなかったと思います。あの天然ミントの力が決定的でしたし、新倉さんからミントの香りや色味の使い方を教えていただいて、パティシエもニイクラファームさんから届く素材を毎回きちんと自分で確かめて決める勉強を毎年させてもらっています。

新倉さん
ミントのご説明させていただいたのは、生産者から直接仕入れると、時によって品質がブレるのは否めなくて……。

――「高いレベル」でブレるんですよね。逆にいうと、市場から仕入れる平均レベルに慣れたパティシエは、高いレベルの素材に対応できないと思います。勝手に甘さを足してごまかしてしまうんです。本当に質の高い素材を扱うには、作り手のレベルが上がっていかないと無理なんですね。

新倉さん
それはレストランのシェフからもよく言われます。素材に余計な「甘味」は要らないと。「甘味はこちらでいくらでも足せるので、生の素材にはちゃんと風味が欲しい」と。最初から甘いものだと加工の余地もないんですね。


ーー今後のMinimalに期待されることはありますか

新倉さん
「チョコミントの生ガトーショコラ」もそうだと思うのですが、クリエイティブな刺激を受ける“尖ったものづくり”をますます期待したいですね。

「レシピだけを見ても再現性がない商品」と言いますか。それって一番強いと思うんです。工業的なものであれば、レシピ一つで再現できますけど、天然素材で作るとそうはいかないはずですので。

つまり、より「クラフト感」のあるもの、ということですよね。というのも、私たち東京の農家は、地方の農家に比べると小規模で大型機械も入れられないので、手作業の生産現場になり、そもそも「クラフトな生産体制」なんです。そんな私たちとMinimalさんが作るからこその商品ができたら楽しみですよね。

Minimal10周年企画のご紹介

Minimalは、2024年12月1日で10周年を迎えます。10周年というアニバーサリー・イヤーである2024年から2025年にかけて、感謝の想いを込めてさまざまな企画を予定しています。今回は第一弾として6つの企画を発表いたします。

【1】「Minimal 10 year Anniversary Party」開催決定
10周年の感謝をぜひ多くの方に直接お伝えしたく、10周年当日の2024年12月1日に「THE AOYAMA GRAND HOTEL」にて記念パーティーを開催します。当日はイベント限定のスイーツや企画などをご用意する予定ですので、ぜひ多くの皆さまと10周年当日をお祝いできれば嬉しく思います。


【2】10周年を記念した新作チョコレートを発売
10周年を記念して、今までにない特別なチョコレートを発売いたします。

創業当初からMinimalのチョコレートの味わいをつくってきた朝日がチームメンバーとともにさらに新たなチョコレートに挑戦します。


【3】特別なコラボレーション実施
①昆布屋孫兵衛 十七代目 昆布智成シェフとのコラボレーション和菓子を発売

以前Minimalのチョコレートを使いデセールコースをおつくりいただいたこともある昆布シェフに、10年を記念した特別なチョコレート菓子を開発していただきます。

昆布シェフは、「オーボン・ヴュータン」「ピエール・エルメ サロン・ド・テ」を経て渡仏、MOF(国家最優秀職人章)や2つ星レストランで経験を積み、帰国後は「アングラン」にてシェフ・パティシエを務められました。2023年に、福井県で241年の歴史を持つ「昆布屋孫兵衛」を継承されています。

②軽井沢プリンスホテル ウエストとのコラボレーション・アフタヌーンティーを実施

世界的なパティスリーコンクールにて、日本代表として優勝経験ももつシェフ・パティシエ長田和也氏に、「スペシャルティチョコレートMinimalコラボレーション・アフタヌーンティー」を開発いただきました。

Minimal定番フレーバーの6種類のチョコレートを全て使用し、その特徴が存分に引き出されたスイーツをおつくりいただきました。2024年10月1日(火)より軽井沢プリンスホテル ウエストにて提供されます。

※詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002484.000024668.html

また今冬にかけてさらに新たな特別商品を発表予定です。


【4】フォトコンテスト開催
10周年を記念して、Minimal初となるフォトコンテストを開催します。写真を通して、皆さまと10年をともに振り返ることができれば幸いです。

大賞には、世界で数枚だけの特別なチョコレートとWEB商品券3万円分をプレゼントいたします。他にも複数の賞があるので、ぜひふるってご応募ください。

詳細:https://mini-mal.tokyo/blogs/journal/10607


【5】10周年記念グッズ発売
10周年を記念して、限定グッズを販売します。
デイリーでお使いいただけるグッズを検討中ですので、ぜひ楽しみに続報をお待ち下さい。


【6】10周年振り返りインスタライブを毎月開催
パティシエ・ショコラティエをはじめ、店舗のサービサー、ECチームなどMinimalは複数のチームで構成されています。普段お客様と接することのないメンバーも登場し、Minimalの10年を代表・山下とともに振り返ります。

各企画の詳細は、順次発表予定です。

また、第二弾として、上記以外にも複数の企画を実施予定です。ぜひ続報をお待ち下さい。

Minimalのこの1年の歩み「社員インタビュー」

部門ごとの担当者に、この1年でトライしてインパクトに繋がったと感じていること、それを実現するのに苦労したことについてコメントをもらいました。各部門がそれぞれ、皆さまに良い体験を提供できるように奮闘しています。

製造開発・片岡

製造、商品開発(主にガトーショコラ、スポット商品を開発)を担当しています。この1年でインパクトに残せたと思っていることは各シーズンの旬なものまたは季節に合ったテーマを使用して開発してきたガトーショコラです。

ガトーショコラ→チョコレートを使用した菓子、という枠組みの中で、毎年毎シーズン、お客様のフィードバックをいただきながら、チョコレート×何かをあわせて開発し続けてきました。チョコレートと同じく一度として同じレシピはなく、チョコレートと合わせないほうが正直おいしいのではないかと思う素材もありました。

ですが、それこそMinimalだからこそのものができる時でもあり、呻きながら生まれてきた商品もあります。この1年の中ではガトーショコラソフト - 紫八咫 は製造自体が1週間を要し、初めて発酵菌から生成したこともあり挑戦でもありました。

そんな商品たちが、お客さまにおいしいや面白いなどの体験のインパクトを遺せていたら嬉しく思います。Minimal10周年の節目ですが、今もこれからもMinimalの商品たちをお客様へ届けられるように励んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


卸売担当・小暮

卸販売・法人営業担当の小暮と申します。この1年で私がインパクトを残せたことは、「製菓材料」としてのMinimalのチョコレートの広がりです。

これまでは板チョコレートを中心とした商品の卸販売に注力してきましたが、かねてより様々なシェフやパティシエの皆さまより「Minimalのチョコレートを材料として使用したい!」とのご希望もあり、製菓材料の開発を進めておりました。Minimalの特徴である『圧倒的な香りの高さ』は非常に高いご評価をいただく一方で、粒度や追油の少なさが課題となり材料としての導入ハードルが高いという意見もありました。

ただ、少しずつ業界のトップパティシエの方にご使用いただいたり、100人規模の講習会で紹介をする機会も重なり使用量が増えていきました。その甲斐もあり製菓材料の売上は前年の約3倍ほどに増加できました。
まだまだ事業としては伸びていく可能性があるのと、多くの方にチョコレートをご使用いただくことでMinimalとは異なった表現のスイーツや商品がどんどん誕生しています。担当としての責任を感じつつも、シェフの方が作られた様々なスイーツを一番最初に目にすることができる役得感を楽しみに(笑)今後もたくさんの方にチョコレートを使っていただけるよう頑張りたいと思います。

皆さまも色んなお店でMinimalのチョコレートを使用したスイーツを見かけたらぜひSNSなどでアップしていただけると嬉しいです。



催事担当・安藤

普段店頭にも立つのですが、僕のメインの担当はバレンタインなどに百貨店や商業施設に出店することです。

そんな中、今年1番インパクトを残したことと言えば出店場所の拡大かなと思います。
2023年は人的リソースの関係もあってバレンタインとホワイトデー合わせて8か所に出店していたのですが、2024年は15か所と出店数を2倍にすることができました。

出店数がバレンタイン期間だけで10か所となると、1人で管理することは難しいため、売場を人に任せて遠隔で売場の状況を判断したり指示を出したりすることが多くなり、チームで運営していくためにどうするかを求められる状況は、大変でしたが学びも多かったです。

より多くの場所に出店することで、今までMinimalに触れたことのない方にもお届けすることができ、より多くの方にブランドのことやチョコレートを知ってもらうことができたこともMinimalや自分にとっても非常に喜ばしいことでした。

また、催事部署として出店数が増えたことで新商品の提案がしやすくなり、奥野シェフの新作のキャラメルサンドクッキーを皆さんにお届けできたのも僕の手柄と言ってもよいかもしれません笑

2025年もより多くの方にMinimalのチョコレートをお届けできるようにがんばります!



広報・加藤

広報PRとして、Minimalについてさまざまなメディアを通して発信し、たくさんの方に知っていただけるよう日々活動しています。

この1年で強く印象に残っているのは、祖師ヶ谷大蔵店と麻布台ヒルズ店のオープンです。
4年振りとなる念願の新店ですが、どういった反応をいただけるか、きちんとオープンに向け盛り上げることができるのかと不安がありました。オープンに向けて何をすべきか洗い出しひとつひとつ実行していく中で、多数の雑誌やWEBメディア、テレビでご紹介いただいたり、SNSでも温かいお声や反応をたくさんいただきました。

Minimalはものづくりのブランドで、ひとつひとつのプロダクトに意図や想いがしっかりこめられています。それらをきちんと伝えることさえできれば、たくさんの方にお届けすることができると実感しました。

忘れられないのは、オープンが近づくなかでお客さまからいただいたスタッフを労う温かい言葉の数々です。スタッフ皆、改めて温かいお客様に支えられていると励みになりました。
よく山下が話しているのですが、ブランドは球体で、コアとなる核を中心に様々な想いや考えをもった共感者が集まってMinimalを形成しています。

10年を迎えるなかでその球体はどんどん大きくなり表面積も増えています。コアとなる部分はぶれずに、新たに生まれ続ける今までにないMinimalの1面も引き続きどんどんお届けしていければと思います。

お客さまの声を紹介:Impact 6 デセールコース参加者の皆さま、サブスク契約者の皆さまより

24年6月に、Impact 6のお客さまをご招待し、都内のMinimal工房オフィスにて「チョコレートコース」をご披露しました。参加いただいた方のお声をご紹介します。(当日のレポート記事はこちら

・昨年度に引き続き参加しました。コースは想像を上回るうまさで、Minimalの「こだわり」を今年度も堪能しました。普段お会いする機会のないスタッフとも話ができて、有意義な時間を過ごしました。他参加者のMinimal愛に感服しました。帰りがけに質問した際、次の「部」があるにも関わらず、丁寧に回答してくださって感謝します。ありがとうございました。次年度以降も楽しみにしています。

・チョコレートを使ったフルコース。スイーツonlyだと思っていたので食事が出てきて驚きました。よくカレーでチョコレートを隠し味に使用しますが、肉料理にも合うのですね!まだ見ぬ出会いに当日は興奮して中々寝付けませんでした。麻布台ヒルズ店のディナーで前菜からメインまでの「チョコレートフルコース」をやってみたら面白いかもしれませんね。また日頃は見ることの出来ない工房を見ることができたり、社員さん方とお話出来たこともよかったです。
ミニマルさんの場合、他のショコラティエと違い、ただ単に商品を消費して美味しいで終わらない所がいいですよね。沖縄での自社カカオ農園のように、商品の奥に広がる世界を感じます。絵画での余白、小説での行間で魅せる感じがありますよね。

 

・コースの料理がどれも美味しく、自分では思いつかない組み合わせで出てくる品々により、五感で楽しむことができました。ペアリングのドリンクとの相性も良く、また新たな商品との出会いもあり、大変幸せを感じた会でした。社員の方と直接話せる機会も貴重かと思いますので、その意味でもどのような思いで製造されているのか、また製造課程の場も目にすることが出来て良かったです。


25年も開催予定です。ぜひImpactレベルを上げてご参加ください。皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。
 

定期便「CHOCOLATE ADDICT CLUB」でいただいたお声

 

・初回でしたが非常に楽しまさせていただきました!
元々Minimalさんのチョコレートは好きだったので今回初めて届くとなった際は今か今かと届くのが待ち遠しかったです。実際に商品はどれもおいしく、一緒に食べた友人とどれが美味しかったかと和気あいあいと楽しい時間を過ごさせていただきました。Minimalさんのチョコレートは毎回チョコレートの可能性を感じさせていただけるものばかりなので来月以降も非常に楽しみです!ご苦労も多いとは思いますが今後もMinimal さんのチョコレートを楽しみにしていますので頑張ってください!

・どんどん商品のクオリティがあがってきてる気がします!
チョコサンドではない、普通のクッキーやフィナンシェなども手土産で持っていきやすいので商品開発お願いします!チョコがおいしいチョコチップクッキー食べたいです。

※こちらのお声をもとに24年4月に「4種の焼き菓子セット」を開発し、お届けいたしました。


・毎回チャレンジされたお菓子を楽しませていただいています。想像より美味しかったとか、思ったより違うなとか、こうやって伝えられるのも楽しいです。厳しい意見も書きますが、わくわくするような体験を期待していますので、ぜひ頑張ってください。

・昨年届いたアイスクリームは溶けかけていて再度送っていただくというアクシデントがありましたが、今年のものはしっかりカチカチのまま届きました。改善されていて安心しました。

→冷凍品(特にアイス)の配送は毎年試行錯誤を繰り返しています。配送会社さんに引き渡したあとはこちらでコントロールすることができないため、配送会社さんに細心の注意を払ってもらうために、箱や保冷剤などに毎年工夫を凝らして改善に努めています。

定期便「CHOCOLATE ADDICT CLUB」は毎月新規会員さまを募集しています。ぜひ一緒に「CHOCOLATE ADDICT」な体験を楽しんでいただけると幸いです。

 

★全国のMinimalが買える・食べられる店MAP

Minimalのチョコレートは直営店舗・オンラインストア・催事だけでなく、様々なお店でお取り扱いいただいています。全国でMinimalのお取り扱いがある店舗・レストランをまとめました。ぜひお近くに行かれる際は、覗いてみてください。

Minimalが買える・食べられるお店一覧

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