Minimalを自分のスタイルで楽しむ方々にお話を伺うインタビュー第6回。
アタラシイものや体験の応援購入サービスMakuakeの共同創業者・坊垣佳奈(ぼうがき・かな)さんにお話を伺いました。
取締役として多忙に過ごす中、Minimalの上手な使い方や、マクアケがめざすビジョンなどについてお話しいただきました。
ビジネスシーンでの贈り物には「7DAYS CHOCOLATE」
−−Minimalを知ったのはいつごろでしたか?
坊垣さん
2019年にMakuakeプロジェクトで、ガトーショコラ専門店(代々木上原店)を出されるときに、「あのMinimalが!ガトーショコラを!」とワクワクしたことを覚えていますので、その前に板チョコレートを食べていたと思います。
代々木上原店がきっかけでさらに利用するようになりました。当時近所に住んでいたこともあり、本当に「うちの近くのお店」という感じでした。
−−ガトーショコラはいかがでしたか?
坊垣さん
私はじつはあまり甘党ではなくて、甘すぎるスイーツやチョコレートは苦手だったんですね。
でも、Minimalは甘さが控えめで、ビターさやさっぱりした風味も感じられて、「大人のスイーツ」という感じで好きになりました。
板チョコレートのザクザク感も含めて「ただ甘いだけじゃない」ところが、私の好みに合っているなと。
−−普段はどんなときにMinimalを召し上がりますか?
坊垣さん
板チョコレートは仕事の合間や出張の移動時間などにちょこちょこと食べることが多いです。
小さなパッケージの板チョコレートはいつもカバンに忍ばせています(笑)
会社内にカフェスペースがあり、メンバーと一緒に食べることもあります。
Minimalのチョコレートは男性にも反応がよい印象がありますね。
夫も全然甘いものは食べないのですが、Minimalの板チョコレートは手が伸びやすいみたいです。
あと、ガトーショコラは自宅の冷凍庫に入れておいて、ホームパーティで食後のデザートとしてよく使っています。
自分の好きなサイズにカットできるのもよくて、お腹いっぱいのときでも小さめのカットなら皆さんつまみやすいみたいですね。
シーズン限定で出されている「生ガトーショコラ 苺 -from いちご家めい-」や以前夏に出ていた「生ガトーショコラ -マンゴー-」なども好きです。「カカオレアチーズケーキ」もよく買います。
−−いろいろありがとうございます!。そのときはどんな飲み物と合わせていますか?
坊垣さん
ホームパーティのときはガトーショコラに合わせてというより、食事中にすでに栓を開けていたワインにガトーショコラをそのまま合わせる感じが多いです。
あと、紅茶が好きなので、家にはストックがたくさんありまして、気分に合わせて選んでいます。
たとえばさっぱりしたいときはミントティーとガトーショコラがお気に入りですね。“チョコミント” を口の中で楽しめます(笑)。
−−日本酒とガトーショコラの組み合わせもおいしいので、ぜひお試しください。
坊垣さん
日本酒好きなので、それは楽しみです!(笑)
−−贈り物や手土産に使われることはありますか?
坊垣さん
よく使います(笑)。私の場合は仕事柄、Makuakeプロジェクトでご一緒した作り手のプロダクトを、仕事でお贈りするのですが、Minimalはとても喜ばれることが多いです。
シンプルでシックなパッケージデザインは、ビジネスシーンで使いやすいですよね。紙袋の紙質もしっかりしていて、いいですね。
私が贈り物によく使うのは「7DAYS CHOCOLATE」です。個包装で取り分けやすいですし、ブラックの外箱も高級感があって、老若男女問わず渡しやすいです。
ちなみに、今年のバレンタインデーには両親に「生ガトーショコラ 苺 -いちご家めい-」を贈りました。
「新しいチャレンジ」に向き合い、支える
坊垣さん
私がMinimalを好きなのは、洗練された味やパッケージもあるのですが、ブランド全体から感じる「強いこだわり」が大きいですね。
自分がMakuakeというサービスを続けている理由にもつながるのですが、同じものでも、そこに込められた思いや背景を知れると「新しい価値」が生まれると思っています。
特に食の場合は「味が変わる」くらいの感覚を持っているんですね。
商品を買う上でも、そういう背景を重要視したいと思っています。Minimalは商品にまつわる「ストーリー」をていねいに発信されていますよね。
Makuakeでは「応援購入」というワードを掲げていて、単に商材を「消費」するのではなく、作り手のこだわりや背景を知ることで「応援したい」という気持ちを「購入」で支える体験を提供したいという思いがあります。
私たちが向き合う市場は「ものづくりを中心とした新しいチャレンジ」に置いていますので、根底には、作り手である事業者さんへの強いリスペクトがあります。
私たちは作り手ではないのですが、やっぱり一番の理解者でありたいと思っていて、その上で自分たちが一番の挑戦者であり続ける意志を持ちたいんですね。
失敗してもいいから一緒に踏み出しましょう
坊垣さん
Makuakeプロジェクトで生み出されたものは、生活に根付いていくものが多いので、世の中に広がっている瞬間を見るのは何よりもうれしいことです。私たちと一緒に生み出したものが、私たちの手を離れて広がっていくのは最高の喜びなんです。
物事の進化の過程には、どうしても必ず失敗がありますよね。勇気を出して一歩踏み出してみないと階段って上っていけないのですが、けっこう立ち止まってしまっている事業者の方も多いんですね。
特に、組織論の専門用語で「タイトカップリング」と言われるのですが、商圏や取引先がずっと固定化されると同じ人たちで会話して同じ思考の中をぐるぐる回って、広がっていかないことがあります。
そこに外部刺激を与えて、「失敗してもいいからやってみる」ことで新しい世界に出会っていくきっかけにしていただきたいんです。イノベーションって外部刺激から起こりますから。
だから、Makuakeでプロジェクトをやってみて、成否に関わらず「Makuakeやってみてよかった」とおっしゃっていただけることが多いです。
ユーザーの方から率直な意見をいただける場でもありますし、一度やってみたらそんなに怖くないから次もやってみたいとか、別の組み合わせで商品を変えてやってみたいとかおっしゃっていただけます。
「失敗してもいいから一緒に階段を一歩踏み出しましょう」という思いで、私たちは取り組んでいます。
Makuakeは、まだ1合目
−−これからのMakuakeは、どうしていきたいという思いはありますか?
坊垣さん
やりたいことはめちゃくちゃあるんです(笑)。
マクアケでは「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」というビジョンを掲げています。
マクアケは今年で創業10周年を迎えますが、私を含めた創業メンバーからすると、「生まれるべきものが生まれる場づくり」は一応できたかな、でもまだビジョン全体の1合目くらいかな、という感じです。
「広がるべきものが広がり」というのは、先ほどお話ししたような世の中に根ざして広がっていくことですが、「残るべきものが残る」というのは、商品だけでなく職人や技術や文化や産業が長い時間軸で残っていくことですので、壮大な話なのです。
たまに人から「10年もやってて飽きないですか?」と聞かれることがありますが、そんな感覚はないんですね。
思えば、私の父がものすごく働く人だったんですよ。その背中を見て育ったので「仕事ってめっちゃ楽しいんだろうな!」と思っていました。
いざ社会人になって、初めて昇格した時に父に報告をすると「この世に生まれたからには、この世に生まれた証を残せ。」と言われました。
その時はそこまでその意味をよく分かってなかったと思いますが、思い返すと、その言葉に影響を受けてきて今があるのかなあと。
私はこの10年、日本各地のいろいろな産業を見てきましたが、日本は本当に面白くて、やっぱり「職人気質」と「風土の豊かさ」が強みなのだと思っています。
山を1つ越えただけで空気と水が違ってくる風土ですので、その土地でしかできない食がたくさんあります。
しかも、ものづくりをていねいに細やかにやる国民性と言いますか気質があるんですよね。これは廃れる前にどうにかしないともったいない!と日々思っています。
Makuakeではグローバル展開も始めていて、日本のいいものを海外の人にも届けたいと思っています。
やっぱり「まだまだやれていない!」と思うと、私個人としても、飽きなくていいですね(笑)。
坊垣さんがおすすめするMinimalアイテムベスト3
チョコレートサンドクッキー-苺-
※WEBは完売・店頭のみで販売中です
坊垣さん
私が最も好きな商品ですが、期間限定品なのですね(苦笑)。
甘すぎず、ビターすぎず、酸味も強すぎず、ものすごく私の好みに合うんです。
社内でもけっこう周りの人に勧めてまして、みんな食べるとファンになります。多少なりとも売上に貢献していると思います(笑)。
7DAYS CHOCOLATE
坊垣さん
ギフトでよく使っています。ブラックのシンプルなパッケージは男性にも渡しやすいので、ビジネスシーンで重宝していますね。
それぞれ味が違うのでちょっとずつ食べてもらえますし、ご自身で召し上がられなくても皆さんで分けてもらいやすいかなと。いつもオンラインストアで購入してストックしています。
新政酒造 × Minimal コラボレーション「生チョコレート」
※WEB・店頭ともに完売となりました
日本酒好きとしては、これは見逃せないです(笑)。
でもこちらも期間限定品なのですね……(苦笑)。日本酒の味がきちんと味わえて本当においしいです。
坊垣佳奈さん
株式会社サイバーエージェントに新卒入社後、株式会社マクアケに共同創業者・取締役として参画。現在は、主にキュレーター部門、広報、流通販路連携関連の責任者として「Makuake」の事業拡大に従事。自治体と連携した地方創生にも尽力。
https://www.makuake.com
著書:『Makuake式「売れる」の新法則』(日本経済新聞出版)
(第2章(P59)にMinimal代表・山下のエピソードも掲載されています。ぜひお手にとってお読みください)
https://books.makuake.com/makuakeshiki/
【Minimalと暮らす人】他の連載はこちらから