本屋B&B×Takram×Minimalコラボレーション。「本のおとも」に楽しむ、生姜を使った特別なチョコレート開発秘話

2022.11.30 #from Staff

「本屋B&B」と「Takram」による、「故郷と旅路」をテーマにした「デザインファームTakram×本屋B&B コラボフェア」(2022年11月22日〜 12月25日)の開催に伴い、Minimalでは両ブランドとコラボレーションし、本との時間を豊かにしてくれる “読書のおとも”としてチョコレートを開発しました。

「故郷と旅路」をイメージした生姜フレーバーのオリジナルチョコレートは、コラボフェアのみで限定販売されます。
※オンラインストアはこちら:https://bookandbeer.theshop.jp/items/69170555

議論を重ね生まれたオリジナルチョコレート、その開発秘話をご紹介します。

第一回検討会・テーマは「故郷と旅路」

「本屋B&B」で開催される、デザインファームTakramとのコラボフェア。テーマは、年末のホリデーシーズンに向け開催されることから、「故郷と旅路」となりました。

それでは、「故郷と旅路」をイメージするチョコレートとはどんなフレーバーでしょうか。

9月某日、デザインファームTakramの渡邉康太郎氏、柳井芳文氏、清水万里合氏、本屋B&Bの嶋浩一郎氏と弓岡千紋氏、そしてMinimalで、チョコレートの第一回検討会が開かれました。

そこでは、まずフェアで選んだ本についてTakramチームよりご紹介いただきました。『海辺のカフカ』や『いま生きているという冒険』、『深い河』など多彩な書籍が挙がり、皆で故郷と旅路についてイメージを膨らませていきます。

案としてでたのは、例えば「アニス」「シナモン」などの味わい。スパイス感が異国を思わせる旅路をイメージさせるが、どこか懐かしい味わいは故郷を想起させるかもしれません。

年末年始の家族団らんのイメージから「ミカン」との案も。日本らしい味わいですが、類似のオレンジとチョコレートを合わせた商品としてはオランジェットがあり、ある意味でチョコレートとしては定番ですね。

日本古来の素材という観点では「米ぬか」と「生姜」も挙がりました。

これらのさまざまなフレーバー案の中からTakramチームに試作品としてお造りするフレーバーを選んでいただきました。一つは、土地によって様々な品種があることから、故郷と旅先・ご当地のどちらも連想させるものになるという点で「米ぬか」、もう一つは、東洋と西洋のブリッジになる食材であるという点で魅力的だという理由から、「生姜」が選ばれました。

第二回検討回・試食その1

Minimalのチョコレートの特徴のひとつは、カカオ豆と砂糖のみという最小限の素材でお造りすることで、カカオ豆の味わいを最大限に活かしているという点です。

今回のオリジナルチョコレートでも、素材の味わいを活かし、カカオと砂糖と素材のみで香料や着色料など余計なものは入れないダークチョコレートベースの2枚、そしてホワイトチョコレートを使った1枚を試作しました。

第一回試作品3種
#1:ダークチョコレート 米糠
#2:ダークチョコレート 生姜
#3:ホワイトチョコレート 生姜

まずはそれぞれを召し上がっていただき、率直に感想を伺いました。

「#2 はカカオ豆由来の青りんごのフレーバーからの生姜への味わいの移り変わりがインパクトあり美味しいです。旅路と故郷両方備えてるのは#1かも。」

「#1は、甘さをもう少し増した方がより美味しく感じるかも? #2は噛むより、舌の上で転がす方が味わいが広がりますね。」

「味の変化が大きいのは#2で、食べながら会話が生まれると思う。さらに変化するため、食べた時に旅路の感覚がある。#3は甘さが少し強いかも」

さまざまな意見が出る中、それぞれの素材の味わいの強さや移ろい、コンセプトとの一致など議論を深め、方向性は#2の生姜と決まりました。

ここからさらに発売に向け味わいを調整していきます。Minimalの板チョコレートの特徴である、カカオ豆のザクザク感をどこまで出すのか、また甘さはどの程度がベストなのか検証するために、粒度が荒目のものとなめらかなもの、また味わいが甘いもの、甘くないもの、全4種の板チョコレートで次の試食回を行うこととなりました。

第三回検討回・試食その2

今回の生姜を使ったチョコレートは、青りんご系の風味が特徴のタンザニア産カカオ豆を使っています。生姜は高知県産を使用し、カカオ豆由来の爽やかな果実味と生姜の風味が合わさることで一般的なチョコレートでは表現できない刺激的な味わいを表現しました。

さらにここから、カカオ濃度とカカオの挽目を決めていきます。

第二回試作品4種
#1:カカオ60%・細引き
#2:カカオ60%・粗挽き
#3:カカオ70%・細挽き
#4:カカオ70%・粗挽き

今回も早速試食いただき、率直な感想を伺います。

「チョコレートとしては #2が美味しい。ただコンセプトを考えると、安心感や優しい感じから#1も良いですね。」

「#2と#4で迷います。#4のほうが香りを感じやすく、また口の中である一定の量を超えると生姜をさらに感じやすくなりますね。せっかくMinimalとやるなら、カカオの風味をより感じる #4が良いのかなと思います。」

「噛んでいくとテクスチャーがなめらかに変わっていくのが旅の道筋の変化に見立てられますね。じゃり道から滑らかな道にたどり着くイメージです。」

ザクザク感と味わいの強度を、コンセプトにあわせて議論していく中で、結果として味わいは#2のカカオ60%・粗挽きに決まりました。

そして今回は、パッケージのカードにもこだわっていただきました。
Minimalの板チョコレートには、チョコレートに使っているカカオの産地や製法を記載したカードが付属しています。今回のためのオリジナルデザインです。

文庫本をイメージしたカードとし、ヴィンテージ感のある質感の紙を使用しています。また、字体も実は古本のイメージとして、少しだけ文字の一部を掠れさせています。

裏面にもメッセージがございますので、ぜひお手にとってご覧ください。

 

■Minimal×B&B×Takramコラボレーションチョコレート「生姜」

カカオ豆由来の爽やかな果実味と生姜の風味の出会い、 刺激と安心感を同時に感じる新しい味わいの板チョコレート。青りんご系の風味が特徴のタンザニア産カカオ豆、高知県産の生姜を使用し、チョコレートに触れた瞬間からストーリーがはじまるように、香り、風味、食感、口溶け後の余韻まで、まるごとたのしんでいただけるニュアンスを表現しました。これから迎えるクリスマスや年末年始、バレンタインといった特別な日の自分へのご褒美、大事な方へのギフトとして喜んでいただけるよう、つくり手のこだわりとメッセージを込めています。

店頭販売日:2022年11月22日(火)〜 (在庫がなくなり次第 販売終了)
販売価格:1,830円(税別)
内容量:50g
原材料:カカオ豆、砂糖、しょうが粉末
産地:高知県(生姜)、タンザニア(カカオ豆)
カカオフレーバー:青りんご系
販売店舗:『本屋B&B』(店頭・オンラインストア)

※オンライン販売についての詳細は、以下よりご確認ください。
https://bookandbeer.theshop.jp/items/69170555


#from Staff

← Previous
社内懇親会や納会に、Minimalがあると嬉しい4つの理由。
Next →
Minimalより本格素材の可能性を追求する「Minimal Collab•••