CHOCOLATE ADDICT CLUBは、月に一度のお祭り! -社内座談会(前編)-

2022.11.01 #from Staff

CHOCOLATE ADDICT CLUBは発足から1年が経ち、おかげさまで大好評をいただいています。

2年目のスタートを前に、Minimal代表・山下と、企画/製造/物流の各担当者が激動の1年を振り返りました。

知られざる商品開発の裏側や、今だから話せる失敗談など、ここでしか聞けない「中の人」の本音が詰まった座談会です。前編・後編の2回シリーズでお楽しみください。

●メンバー紹介(写真左から)
Minimal代表・山下
製造担当・奥野
物流担当・稲村
企画担当・兒嶋

製造チーム驚愕!? 初回スイーツ製造量は、これまでの約2倍!

山下
CHOCOLATE ADDICT CLUB(以下、CAC)のきっかけは「カカオツアー(毎月板チョコレートをお届けするサブスク)」のリニューアルでした。毎月なかなか全部食べきれないという課題があり、テコ入れしたいと思ってECチームにお願いしたんだったよね。

兒嶋(企画)
そうでしたね。Minimalでは「スイーツチャレンジ(コロナ禍に自宅でアレンジ自作するスイーツセット)」という期間限定商品を展開していて、スイーツの人気に手応えを感じていました。あれを毎月お届けできないかなと思い、3ヶ月くらいで調査と企画を詰めました。初回の募集枠をスイーツチャレンジの約2倍でトライしたのですが、製造チームはどうでしたか?


奥野
けっこう問題になりましたよね(笑)。数量もそうですが、初回の「チョコレートオペラ」は特に作業工程も多く、難易度の高いレシピでした。本当にやるんですか?って何度も聞きましたね(笑)。

山下
うちの工房は全部職人の手づくりなので、「スイーツチャレンジ」の物量がキャパシティの限界だったからね。

兒嶋
あのとき、製造チームからの正式回答が1ヶ月くらい来なくてドキドキしてました(笑)。
物流チームも、一気に2倍の量を出すというのはなかなかないことでしたよね?

稲村
なかったです。「え!」って、時が止まりました(笑)。

奥野
しかも、どんどん数を増やしていくと言われてましたからね(笑)

山下
実際、すぐに回を追うごとにさらに2倍、3倍って分量が増えていったよね。

兒嶋
そうですね。あのとき製造チーム内の調整はどうしてました?



奥野
ハイシーズンに向けて通常ラインアップの製造をこなしながら、人員と日程の調整をしましたが、僕もスタッフから突き上げられました(笑)。
徐々に製造チームの人員が増えてきたので、任せられるようになったのは大きかったですね。

兒嶋
スイーツチャレンジのときにも「タルト」を作りましたけど、CACの「チョコレートフルーツタルト-3種の南国フルーツ-(6月)」ではタルト生地のレシピを変えたりしてましたよね。



奥野
そうなんです。スイーツチャレンジの3倍以上の製造量になっていたので、クオリティを落とさずに数量を作るためには、レシピの工夫が必要でしたね。

兒嶋
このフルーツタルトは、ものすごく評判のいい商品でしたよ!

山下
グラサージュがけとかクリーム搾りとか、みんなうまくなってスピードも速くなっていったよね。待って下さるお客さんがいるなら、昔は「徹夜してでもやろう」みたいな気持ちだったけど、今の数量だと「徹夜したところで間に合わないし」ってなるから、ちゃんと前もって段取るようになったね(笑)

チョコレートが主役のスイーツも、脇役のスイーツも

山下

CAC初回の募集枠が、初日の4時間で完売したのは本当にありがたかったけど、何が要因だったのかな?

稲村
スイーツチャレンジのときにも売り切れが続出していて、「もう少しあれば買えたのに」というお声はいただいていたのはありますね。

兒嶋
正直、不安はあったんですけど、スイーツチャレンジで一番人気だった「チョコレートオペラ」を初回のお届けスイーツにできたのは大きかったと思ってます。


山下
すごいよね。予想外だったからね。
毎回のラインアップは、企画チームから半年先までのプランを出すところから始まるよね。

兒嶋
そうですね。僕らが純粋に食べてみたいスイーツや季節に合わせた企画を出します。最近は、「チョコレートを脇役にする」という捉え方がこの1年で進化したポイントかなと思っていますね。当初は「チョコレートを主体にする」ものでしたから。

奥野
製造チームとしては、企画チームの要望に添えるように毎回トライしています。こちらから逆提案することもありますね。「Minimal Flight Limited(9月)」では、全種類をシングルオリジンでいきたいというのは製造側から提案させてもらいましたね。

山下
商品開発会議で製造が決まったら、担当者と僕でレシピを固めて、製造シフトを組むんだけど、最終数量がぎりぎりまで決まらないから最大値を見てシフトを決めてるよね。でもさ、最初の半年はぎりぎりだったよね。製造チームのシフトが出てくるのもぎりぎりだったから。奥野くんがギリギリまで調整してくれないから(笑)。

奥野
ギリギリまで調整が必要なくらい大変だったんです(笑)

一同笑

奥野
お客さんが楽しみにしていただいているので、今のMinimalの最高をお届けできるようにと、最後の最後まで微調整しておつくりしています。

チョコレートを同じ日にみんなで楽しむ

山下
CACは企画チームからするとどんな位置付けなの?

兒嶋
Minimalの最上位の商品をお届けしているので、「これを楽しんでいただけたらMinimalのすべてがわかる」という満足感はまず重視しています。
あと、CACは毎月第2土曜に一斉に各ご家庭に届くので、SNSに「届いた!」という投稿をしてくださる方々が多く、企画担当としてはちょっと「お祭り」みたいな感じがしています。チョコレートを同じ日にみんなで楽しむ同時多発的な仕組みを提供できているのは面白いポイントの一つかなと思います。

山下
CACに入ってくださるお客さんは、本当にありがたいよね。最後のCはCLUBだから、まさにクラブ活動のようにお客さんと一緒に楽しんでいる感じが最高だよね。
アンケートを毎回とってるよね。一喜一憂するんですか?(笑)

兒嶋・稲村
すごいします(笑)。

兒嶋
励みにもなりますし、反省することも多いです。すべてに目を通して、他のチームにも共有しています。

山下
お客さんの声から具体的に改善したことってある?

兒嶋
たくさんあります。たとえばサイトのUX(使い勝手)はどんどん改善していて、マイページからスキップ(一時停止)の仕方や解約方法を分かりやすくしたりですね。
サイトの使い勝手が「Evilでない(悪意がない)」ことはもちろんですので、「サービスとUXの両輪」が揃って1個のサービスだと捉えています。

山下
そうだよね。「スキップしやすくなった!」みたいな声もいただいたよね。
毎回同梱しているリーフレットも力を入れて作ってるよね。

兒嶋
はい。この冊子を毎回楽しみにしてくださる方も多くて。
先日、リーフレットが同梱から漏れるミスをしてしまって、お詫びして後からお送りしたことがあったんですけど、「これ、毎回集めてるから」というお声をいただいて、ものすごくありがたかったですね。
毎月一つの商品にフォーカスして作り続けたことで、僕らの表現の幅も進化しましたね。今、初期の頃を見返すと表現が硬めですよね。



山下
最初の頃は、あんまりADDICTな内容じゃないしね(苦笑)。
それにしても、この「断面映え」と「パーツ説明」って、僕らっぽい表現だよね。

兒嶋
これはパーツごとに味の設計がなされていて、一口で食べたときに完成する設計もなされているので、ここまでの説明が可能になるんですよね。

山下
今日話しながら、CACは総合力が試されるサービスだなと改めて思いましたね。
この1年で日々の改善が積み重なって、チーム全体でレベルが上がったというのがありますよね。これを誰かにやらされているのではなく、ファンであるお客さんに求められて、その期待に応えたいと思って動いているので、いい循環なんですよね。

後編「CACの知られざる事件」に続きます)

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