【常識を超える新しいガトーショコラ】東京発スペシャルティチョコレート店の6種のガトーショコラの製法のひみつ

2022.05.03 #Minimal's Story & Report

突然ですが、ガトーショコラはお好きですか?

今はコンビニでも買えるお手軽な定番スイーツですから、「だいたいこういう感じ」というイメージがきっとありますよね。

でもじつは、焼き方ひとつをとっても、チョコレート生地の配合をとっても、本当に奥深いスイーツなのです。

今回はスペシャルティチョコレートのMinimalのガトーショコラ専門店「Minimal The Baking代々木上原」のガトーショコラの秘密に迫っていきます。

そもそも、ガトーショコラって?ブラウニーとどう違う?

「ガトーショコラ」は、フランス語で「gâteau(焼き菓子) chocolat(チョコレート)」という意味で、日本では特に「チョコレートを生地に混ぜて焼いたケーキ」を指すことが多いです。

よく似ているお菓子に、ブラウニーがありますが、ガトーショコラとは大きく3つの違いがあります。

1つは、発祥の地。ガトーショコラはフランスですが、ブラウニーはアメリカが発祥です。

2つ目は配合。ガトーショコラはチョコレートが主体ですが、ブラウニーはガトーショコラに比べ小麦粉の割合が多い傾向にあります。

3つ目は副材料について。基本的にガトーショコラの生地の中には何も入れないことが多いですが、ブラウニーは、ナッツやフルーツなどを入れ食感を加えたものが多く見られます。

Minimalが取り揃える、3タイプ6種の新しいガトーショコラ。

 Minimalではガトーショコラの新しい美味しさを追求するために香りや食感を試行錯誤し、3つのタイプのラインナップにたどり着きました。

ガトーショコラを取り扱うお店でも、3方向のガトーショコラを展開しているのはとても珍しいと思います。

この違いがどのように生み出されているのか、開発のこだわりを3点に絞ってご紹介します。

きっとこれまでのガトーショコラのイメージが大きく揺さぶられるはずです。

1)風味から逆算して選ぶ「最小限の素材」と「2段階の火入れ」。

Minimalでガトーショコラをつくる際は、風味や食感など最終的に達成したい味わいを決め、そこから材料と製法を吟味します。

カカオ豆も素材の一つとして捉え、カカオ豆の特徴を活かすため、極力シンプルな原材料のみで仕上げていきます。

特に人工香料のような添加物は、カカオの香りを削いでしまうため、一切使用しません。

さらに、カカオ豆からガトーショコラに仕上げるまでには

1)カカオ豆を焙煎してチョコレートにする
2)チョコレートを生地にして焙煎する

という2段階の焙煎(火入れ)工程があります。

 カカオ豆は、熱で「香り」が大きく変化します。

特に、1段目のチョコレートにする段階では、カカオ豆の焙煎を 1 分 1℃変えるだけで香りが大きく変化するため、非常に繊細に管理をしてきた蓄積があります。

ガトーショコラごとに、このカカオ豆の火入れを調整してレシピを決めていきます。

2)食感・味わいの違いを生み出す、「酵母発酵」や「中種製法」。

ガトーショコラ

ガトーショコラと言うと、一般的にはしっとり濃厚なイメージがあるかもしれません。Minimalのガトーショコラの食感は、噛みしめるごとにうま味を楽しめるしっかりした食感からレアなものまで3タイプあります。

しっかり食感の「ベイクド」
非常に珍しい酵母発酵という独自製法を用いながら、こんがりと焼き上げ、内側はしっかりした食感に仕立てています。長めの火入れにより、心地よい発酵感やうま味が感じられます。

しっとり食感の「ソフト」
発酵させた生地を混ぜる中種製法とシュガーバッター製法の掛け合わせで、満足感のある食べごたえと発酵由来の豊かなうま味を引き出しています。

試行錯誤の結果、生地を作る際に、パンの製法とお菓子の製法をハイブリットで掛け合わせる方法にたどり着きました。

やわらか食感の「生」
焼き時間を短くし、さらに細かく温度を調整することで、外側は少し固めに焼き上げ、中心部はミディアムレアの生チョコレートのような質感に仕上げました。

3)「旬のフルーツ」を取り入れた、季節限定シリーズ。

季節限定の生ガトーショコラ

さらに、季節限定で、旬のフルーツとガトーショコラを掛け合わせたシリーズを展開しています。

カカオ豆とフルーツという素材を活かすために、毎回パティシエ達が趣向を凝らしています。

フルーツの形を残してごろりと載せることもあれば、ジャムやクリームなどに仕立てて添えたり、チョコレート生地に練り込んだりと、多種多彩。ガトーショコラのバラエティ豊かな楽しみ方を、季節ごとにご提案しています。

過去の季節限定シリーズは30種類以上。近年は2ヶ月ごとに新たな味わいを発売しています。

(写真は過去の商品例です。季節限定シリーズは約2ヶ月ごとに変わります。詳しくは商品ページをご覧ください)

「カカオ豆の香り」を楽しめる、新しいガトーショコラ。

Minimalのガトーショコラを召し上がったお客様からは「ガトーショコラの概念が変わった」といった声を多くいただいています。

あまりに芳醇な香りから、「ホントに香料もお酒も入ってないの!?」と驚かれる方もいらっしゃいます。

ぜひ3タイプのガトーショコラで、それぞれの驚きを体験してみてください。

ガトーショコラ ベイクド
-HIGH CACAO-
-FRESH-
¥3,510

HIGH CACAOはガーナ産カカオ豆をメインに使用。カカオの香りをしっかり感じていただけます。香り豊かで、お酒との相性も抜群です。

生地がしっかりとして香りも豊かなため、お酒やコーヒー、紅茶などとのペアリングの相性がよいのが特徴です。常温でもある程度日持ちします。


HIGH CACAO 詳しくはこちら

 

FRESHは、原材料はHIGH CACAOと全く同じですが、カカオ豆はコロンビア産を使用。カカオ豆の違いだけで、無香料・無果汁なのに酸味のあるフルーティな風味を楽しめます。


FRESH 詳しくはこちら

 

 ガトーショコラ ソフト
-MILD-
-SEASONAL-
¥3,510

MILDは「NUTTY」と「CLASSIC」というMinimalのチョコレート銘柄を使用し、ナッツ感や醸造感のある風味を楽しめます。

王道のチョコレートらしい甘さを感じつつ、コクと軽やかさを兼ね備える味わいです。万人に受ける正統派の味わいに、ありそうでなかったしっとり食感が特徴です。

甘味もしっかり感じるため、Bean to Barが初めての方や、小さなお子様にもおすすめの味わいです。


MILD 詳しくはこちら

 

生ガトーショコラ
-NUTTY-
-SEASONAL-
¥3,510

NUTTYはカカオから引き出したローストナッツのような豊かな香りの満足感があり、中はとろけるような生チョコレートのような質感を楽しめます。

熟練のパティシエ達が毎回焼き上がりを見ながら、1分単位で焼き加減を調整することで、多くの皆様がイメージするやわらかな「生」食感が特徴です。

材料はシンプルに、カカオ豆・砂糖・たまご・マスカルポーネのみで、ナッツ類は不使用です。 


生ガトーショコラ 詳しくはこちら

 

 この3タイプ(6種)をすべて楽しめるのが、Minimal The Baking 代々木上原です。

イートインも可能で、「お好きなガトーショコラのスライス3種」と相性の良いコーヒーやティー、ラテなどのセット、さらにガトーショコラが載ったパフェなど、人気のメニューも盛りだくさんです。

ぜひお立ち寄りいただき、お楽しみください。

代々木上原店について、詳しくはこちらをご覧ください。

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Our Philosophy

引き算の哲学から生まれた、
新しいチョコレートのおいしさ

余分なものを引き算し、
カカオそれぞれの風味を引き立てる。
素材と真摯に向き合うことで生まれた
新しいチョコレートの体験を。

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