小さな完成品より、
偉大なる未完成品であれ。
カルチャーづくりには、チームが必要
新しいカルチャーを広げていくためには、Minimalも規模拡大していくことが求められます。より多くの人に届くことで、文化は醸成されるためです。
そしてそのためには「チーム」の存在が不可欠です。チームのメリットは規模の経済や生産性で語られがちですが、必ずしも個人の作家性や独創性を犠牲にするものではないと捉えています。
Minimalでは職人の手仕事(クラフト)に軸足を置きながら、「質」と「量」を上げていく挑戦を続けています。
仮に素晴らしい商品を一人の職人が100個造れるとして、1万個のニーズがあるのなら、100人で手づくりをしたいのです。
そこにはイノベーションも必要です。
職人同士がよきライバルとして触発し合えるチームであることはその契機になると考えています。そしてチームとして躍動していることは、働く個人の幸せにもつながると思います。
ものづくり憲章
1 こころに遺る商品つくり(目的)
2 品質・安全の向上に努め、こころに遺るものつくりを行う(役割)
3 チームで協働し、こころに遺る商品をより多く届ける(方法)
(自ら考え自分の言葉で発信し、自ら行動する)
4 伝える、伝わる、理解する、される(方法)
5 技術、知識、経験の向上、共有、発信に努める(方法)
6 効率よく製造計画を達成する(基準)
7 柔軟性をもって、臨機応変に対応する(基準)
お客様も、チームに
Minimal Collectiveという「共同体」を冠したメンバーシッププログラムも、チームづくりの一貫です。
今後お客様とどういう関係を築くかと考えたとき、どうしても必要なアクションでした。
メンバーシップを通して寄せられるご意見やご購入履歴は、新商品やサービス開発に反映されます。
また、年に一度発行する「Minimal Collective Impact Report」では、カカオ農家や生産者のインタビュー、Minimalの取り組みを年次報告しています。これはお客様も「チームの一員」としてチョコレートを取り巻く現状にコミットしていただき、ともに未来を考えていきたいという思いから続けています。
Minimalという、一つの作品
Minimalが最終的に目指す理想像は、“みんなでつくる作品”です。
「すべての人をつくり手に」という認識で、製造の職人は「風味のつくり手」、店舗スタッフは「サービス体験のつくり手」、本社スタッフは「仕組みのつくり手」として、さらに買い手と売り手の境界線を無くしてお客様もカカオ生産者も、一緒に「新たな文化のつくり手」として一つのチームであれたらと考えています。
こうしてビジョンが壮大になるにつれ、「小さな完成品より、偉大なる未完成品であれ」と願っています。小さくまとまることなく、より偉大な作品を目指し、エンドレスな作品づくりに共鳴いただける“同志”を世界中で一人でも増やしていきます。