Minimalは12月1日で、創業9周年を迎えることができました。
いつも応援してくださっている皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
代表・山下が、社内各部署のメンバーと2023年を振り返る特別対談をお届けします。
※前回はこちら
第5回の最終回は、店舗統括担当の荻野と全店舗の動向について語り合います。
これまで出会えていなかったお客様と出会えた1年
山下
今年は新店舗の開店が続きましたけど、1年を振り返ってどうでしたか?
荻野
怒涛の1年でしたね(笑)。お店が増えたこともそうですが、メンバーが増えたので採用と教育の重要度も増しました
山下
ものすごく大変でしたよね。
荻野
そうですね。今、Minimalは4店舗に広がり、それぞれ異なるコンセプトと業態、異なるエリアで展開していることで、これまで出会えていなかったお客様と出会えたことが大収穫かなと感じています。
歴史的な1年だったと思います。
山下
チャレンジングな1年でしたね。新しいメンバーが入ったことでチームが広がったということも含め、大きく進化した1年だったのは間違いないですね。
荻野
チームビルディングの重要性は増していますよね。個人的には、「新しいお客様に出会えた」というのはやっぱり本当にすごいモチベーションになっています。
Minimalの職人・パティシエ・ショコラティエたちが造った商品を、たくさんの方々にお届けできるのは嬉しいんですね。
ライトに楽しんで、ディープに知っていただく「富ヶ谷本店」
山下
4店舗それぞれの様子を聞いてみたいなと思うのですが、まず富ヶ谷本店はどうでしたか?
荻野
今年4店舗に拡大したことで「本店としての役割」を明確にすることを考え続けています。「板チョコレート総合旗艦店」として、来店したお客様にが他のお店にも行ってみたいなと思っていただきたいんですよね。
今年は、板チョコレートをライトに楽しんでいただくメニューとして「チョコレートトーストセット」をスタートしました。
カカオ豆ごとの風味の違いを、温かく香りが開きやすいトーストと一緒に食べ比べて楽しめる企画商品です。
テレビでも紹介いただいたり、自宅でやってみたいとトーストセットの3種の板チョコレートを購入いただくお客様がいらっしゃったりと、好評いただいています。
山下
板チョコレートをより楽しめるための工夫や、イートインの季節限定スイーツやパフェは積極的に仕掛けてますね。
荻野
きっかけはなるべくライトにして、まず実際にチョコレートの風味に驚く体験をご提供したいです。
次に、お客様と1対1のコミュニケーションを通して「Minimalがこういう思いでやっている」といったお話を熱量高く伝えていけるかが、富ヶ谷本店の役割と位置付けています。
お客様に合わせた会話で親近感を持ってもらうのが、スタッフの経験と力量ですね。
山下
研修でのインプットも大事ですね。
荻野
はい。スタッフの冨永ちゃんが皆をすごく引っ張ってくれていて、彼女の成長も嬉しかった1年でした。
スタッフ一人一人が役割を広げてがんばった1年でしたね。
山下
富ヶ谷本店は、最初の1店舗目で個人的にも思い入れがあるので、ぜひ板チョコレートの聖地と呼ばれるようなお店になっていくことを期待したいです。
斬新なペアリングを楽しんでいただく「代々木上原店」
山下
代々木上原店はどうですか?
荻野
ガトーショコラ専門店の代々木上原店は、この数年メディアやSNSに取り上げていただく機会が多く、ありがたいことに連日行列ができるほどの反響をいただいていました。
今年はその波も落ち着きを見せ、MinimalのDNAである「じっくりコミュニケーションを重視した接客」ができる体制が整いました。
本当にMinimalを楽しみに来てくださるお客様がいらしていただけている手応えがあります。
山下
今年強化した部分はありますか?
荻野
お客様とのコミュニケーションに加え、「ドリンクペアリング」のメニューを積極的にご提案しています。
これまでも「ガトーショコラと焼酎」や「ガトーショコラとビール」など斬新なご提案をしているのですが、季節に合わせたワインやクラフトビールなども拡充しています。
山下
「ガトーショコラの食べ比べ」は定番人気メニューでしたが、新たに意外なドリンクとのペアリングの世界も楽しんでいただけたら嬉しいですよね!
荻野
新たに始めたことでいうと、店舗独自のメルマガを発信するようになりました。
常連やリピーターのお客様に、毎週のイベントや新入荷したドリンクを綴ってコミュニケーションをとっています。
山下
「ヨルミニマル」も含め、ファンコミュニティみたいなものに発展したらいいですよね。
地元密着でお客様からの期待を感じる「祖師ヶ谷大蔵店」
山下
今年9月に開店した祖師ヶ谷大蔵はどうですか?
荻野
パティスリー業態(ケーキ屋さん)という、初めての大きなチャレンジでしたので、思い入れも強かったです。
クラウドファンディング「Makuake」で目標額759%の応援購入を達成し、とても期待値が上がったところで開店を迎えることができました。
ちょっと予想以上のお客様からのご反響をいただけたと思っています。
山下
街のお客様から非常に気に入っていただけていることは、ひしひし感じますね。
荻野
はい。メンバーシッププログラム「Minimal Collective」に加入していただけるお客様も4店舗の中で最も多く、お客様から本当に期待されていることを感じています。
山下
開店して3ヶ月が経って、どうですか?
荻野
これまでの既存店舗と客層も違い、ご年配の方々にもいらしていただけていることが嬉しく感じます。
地元に根付いたお店ということで、地域にお住まいのお客様が多いことも既存店舗との違いですね。
山下
祖師ヶ谷大蔵に出店したことで、新しいお客様に出会えて、地元の方々にも受け入れていただけたというのはありがたいですよね。
今まで自分たちがリーチできていなかったけれど、じつは非常に相性のいいお客様がたくさんいたというのは嬉しいですね。
今、あまり店舗を開けておけず、お客様にご迷惑をおかけしているのが大変心苦しいところですね。
荻野
はい、店休日が多いことは大変申し訳ないので、少しでも早く体制を整えたいと思います。
ギフトセレクションに最適な「麻布台ヒルズ店」
山下
11月にオープンした麻布台ヒルズはどうですか?
荻野
完全予約制のコース料理を楽しんでいただくお店で、ご来店された皆様の満足度は非常に高いと感じています。
今まで体験したことのない驚きをご提供できている手応えはありますね。
麻布台ヒルズは、これまでMinimalが作り続けてきたものの集大成と位置付けていますので、もっともっとたくさんの方々に知っていただきたいと思っています。
山下
コースは僕自身もサービスとして入ることがありますが、来ていただいたお客さまに、初めてWow体験を提供できている手応えを感じていますね。
荻野
個人的な感触ですが、お客さまの表情やご感想を聞いていると可能性しか感じません。
山下
そして、コース席もさることながら、Minimal各店舗の集大成でもあるので、ギフトアイテムが一堂に会していることもアピールしたいですよね(笑)
荻野
そうなんです。麻布台ヒルズを観光などでお楽しみいただいて、お土産を選ぶのにとても適していると思います。
全店舗の「いいとこ取り」になっていますので、ベストアイテムが集まっています!
山下
ここは今後もっとアピールしていきましょう!
1店舗1業態という挑戦は、お客さまに楽しみを最大化したいため
山下
Minimalは現在4店舗4業態になっています。これは内部の体制やオペレーションはとても大変ですよね?
荻野
はい、とんでもなく大変です(笑)
どのお店も一つ一つ違うので、組織体制、育成、オペレーションを一つ一つ組み立てないといけません。
でも、お客さまにとっては、Minimalというブランドを通してカカオとチョコレートの楽しみを最大化してもらえると思っているので、やりがいを感じています。
山下
そうですよね。仮に同じ業態の違う店が複数店ある場合だと商品やサービスが変わらないので、お客さまからすると、利便性はあるものの、楽しいとか新しいという観点は薄くなりますよね。
荻野
Minimalはお客さまのハッピーを追求しているので、1店舗1業態で、違う商品やサービスを楽しんでもらうことにこれからも挑戦していきたいと思います。
山下
そうですね。本当に大変ですが(笑)、これからも全力で頑張りましょう。
代表・山下と店舗統括・荻野の対談は以上になります。
Minimal9周年記念対談はこちらで最終回となります。最後までお読みいただきありがとうございました。