Minimalの冬の人気商品のひとつ「生チョコレート」が、今年は「Minimal Collaboration シリーズ」として本格素材と掛け合わせて進化を遂げています。
シリーズ第4弾となるのは、日本茶の新たなカルチャーを発信する「GEN GEN AN幻」の協力を得て、素材選定からレシピづくりまでコラボレートした「生チョコレート 緑茶- GEN GEN AN幻-」。
開発担当・奥野が、新開発の舞台裏を語ります。
“緑茶を飲む”体験を、生チョコレートで。
緑茶は、渋味・苦味・甘味などが移り変わる複雑な味わいが楽しみの一つだと思います。
この緑茶の持ち味を、生チョコレートというスイーツに仕立てたときに、どのように楽しんでいただけるか、本当にお茶を飲んだときの味わいをどう体験として刻印できるかと考えました。
美味しい緑茶を飲んだとき、最初の一口で甘味やまろやかさを感じ、次第に苦味や青みが上がってきて、後味は心地よい渋味が余韻になることが多いのではないでしょうか。
この風味の一つ一つを移り変わりをていねいに再現することが、「緑茶を飲む体験」なのではないかと考えました。
希少でほとんど流通しない在来種。野生味あふれる、実生(みしょう)の茶葉。
今回コラボレーションした「GEN GEN AN幻」で用意していただいた茶葉は、佐賀・嬉野茶の“在来種”の茶葉です。
在来種とは、タネから育てる“実生(みしょう)”と呼ばれる栽培法のことです。
国内で流通する緑茶のほとんどは、品種改良された“挿し木苗”から育てられています。
実生の特徴は、太い直根を地中深くまで伸ばすことで生命力が非常に強く、味わいも原種らしい野性味にあふれています。また、自然栽培の受粉を促すことで一株ごとに個性があります。
それ故に、基本的には一般流通はせず、ほとんど幻といえるものですが、今回は特別に「GEN GEN AN幻」にご用意いただきました。
今回のセレクトは「GEN GEN AN幻」の本拠地である佐賀県嬉野市・今寺地区で樹齢80年を越える貴重な茶樹から収穫した茶葉です。
味をとってみると、力強い青みと苦味、そして余韻にしっかり感じる渋味に驚きました。
露地栽培の「ミル芽」ならではの、若々しい渋味。
現地での栽培方法は、遮光せず自然な「露地栽培」で陽の光をたっぷり浴びせているそうです。これにより、茶葉が黄色くなり、渋味が強くなります。
そして、「ミル芽」と呼ばれる、若く柔らかい新芽のうちに早摘みした茶葉を使っています。
在来種の力強い野生味に加え、若々しい渋味が添えられ、渋味の質としては非常な上質な茶葉に仕上がっています。
一般流通することのほとんどない、希少種です。
茶葉の香りを再現するため、最小限の素材で仕上げる。
今回特別にご用意いただいた茶葉の風味をそのまま味わうため、使用した原材料は茶葉、カカオバター、生クリーム、和三盆、水飴という最小限で仕上げました。
和三盆で優しい甘味のバランスをとったのが隠し味として効いていると思います。
ホワイトチョコレートの甘みが土台になって、食べ進めていくとお茶の甘み、うまみ、苦味、青み、渋味が移り変わっていきます。
今回の生チョコレートは在来種の力強さを大胆に表現しています。
「緑茶を飲む体験」をそのまま“刻印”するように生チョコレートに閉じ込めました。
驚くほど緑茶の風味が息づく生チョコレートをお楽しみください。
▼販売情報
【価格】2,484円(税込)
【販売店舗】オンラインストア、富ヶ谷本店、代々木上原店
「NEXT STANDARD TEA」を掲げ、茶葉づくりからお茶の提供までを一貫して行う茶葉屋「GEN GEN AN幻」
“美しい味”をコンセプトに、21世紀の茶葉作りを目指して2017年にスタートした茶葉ブランド「EN TEA」。 その中から生まれた、茶の可能性を世界に伝える様々な形のTEA TIMEを提案するプロジェクトが「GEN GEN AN幻」です。