Minimalでは2023年1月より、チョコレートラングドシャが入ったクッキー缶を発売しました。
Minimal初となるクッキー缶、半年以上何度も議論を重ねて完成したその開発ストーリーをお届けします。
Minimalがクッキー缶?
Minimalでは、カカオと砂糖のみでおつくりする板チョコレートからガトーショコラ、チョコレートサンドクッキーなど、さまざまなチョコレートスイーツをご用意しています。
そんな中で、ハレの日もケの日も楽しめて、気軽にパクパク食べられるようなチョコレートがあったら、よりお客様に楽しんでいただけるのではという意見がスタッフからでてきました。
そこで候補のひとつとなったのが、見た目もかわいらしく、常温で持ち運びできて手土産にも活用できるクッキー缶でした。ここから、奥野を中心にクッキー缶の商品開発が始まります。
Minimalらしいクッキー缶とは?
Minimalのカカオの豊かな香りを感じつつ、ケの日も食べていただきたい。
そんな思いで始まったクッキー缶の開発。まずどのような種類のクッキーにするか考えます。
チョコレートチップ入りやココアを混ぜたもの、メレンゲやスノーボールクッキー…さまざま検討する中で、チョコレートの香りと味わいを一番感じていただきやすい”ラングドシャ”にすることが決まりました。
そしてここからどんなラングドシャにするのか、半年に及ぶ開発が始まります。
最初はビターなガナッシュで試行錯誤
Minimalらしいラングドシャの開発にあたり「世の中になかなかハイカカオのビターなラングドシャはないのでは?」という考えのもと、カカオ濃度80%以上のビターチョコレートのガナッシュを試作しました。
試食してみるとおいしいと感じるものの何か物足りない。
そこで他のメンバーにも意見をもらいながら、再度ラングドシャの魅力を見直すことに。そしてこの物足りなさはやはり、ラングドシャに求められる甘さに対してであると気づいたのです。
Minimalらしく、他にはなかなかない高カカオなビターチョコレートを使いながら、ラングドシャの良いところを両立する商品の開発を目指して、再度1から試作が始まります。
濃度違いのチョコレートをクッキー&ガナッシュに
ガーナ産カカオ豆由来の、バニラのような甘い香りを活かしたガナッシュ
カカオ濃度80%以上のビターチョコレートのガナッシュは結果的に採用されませんでしたが、ラングドシャの甘さに対して食べ飽きない良い効果をもたらすとわかりました。
試行錯誤の学びのおかげで、今回はカカオ濃度違いの2種のガーナ産カカオ豆からつくるチョコレートを使うアイデアに辿り着きました。
ガナッシュにはカカオ濃度60%の、甘味もしっかり感じるチョコレートを、クッキーにはガナッシュとの相性を考えて、カカオ濃度80%のチョコレートを採用しました。
実はそこにはカカオ豆のセレクトの妙があります。
ラングドシャの特徴である甘さを活かしつつも、ビターチョコレートを使うというMinimalらしい世の中にない商品をつくるために、ガーナ産のカカオ豆をセレクトしました。
その理由は、ガーナ産カカオ豆が、特有のバニラのような甘い香りをもっているため、ラングドシャと相性がとても良いと考えたためです。
チョコレート専門店ならでは、クッキーにもチョコレート入り
ガナッシュだけではなく、クッキーにもチョコレートを使用することで、チョコレートの香りと味わいをより感じていただける仕上がりとなり、さらに全体の味わいに一体感がでます。
今回クッキーをつくるにあたり、ココアパウダーを混ぜ込むことも試しましたが、
クッキーとしての味わいを感じつつ、ガナッシュとバランスの良い状態にするために、パウダーではなくチョコレートを少量混ぜることとしました。
一般的にラングドシャは、バターの甘さ、チョコレートの油分の甘さ、砂糖の甘さなど、甘さの要素が多く存在します。
濃度違いで試作を繰り返しましたが、結果的にクッキーに使うチョコレートには、カカオ濃度80%のビターなハイカカオチョコレートを使用しました。
切れの良い後味のハイカカオは、甘さを感じつつすっきりとした印象にまとめてくれます。
どんな場面でも馴染むデザインのクッキー缶
ラングドシャを入れる缶には、手土産にもご自宅用にも使いやすいMinimalらしいシンプルなデザインとして、シグニチャーの板チョコレートをあしらいました。
クッキー缶は、食べ終わった後小物入れに使う方も多いという意見から、自宅にあっても馴染む温かみの感じる手書きのイラストとしています。
小物入れはもちろん、Minimalの板チョコレートに付属するカードを入れるのも良いかもしれません。ぜひたべた後も、お楽しみください。
▼販売情報
【価格】3,480円(税込)
【販売店舗】オンラインストア、Minimal各店舗