Minimalのチョコレートは”引き算”のチョコレート。これまでカカオ豆と砂糖のみという2つの原材料で年間3,119ものレシピを作成したり、カカオの多様な可能性や味わいを創り出してきました。
焙煎をカカオ豆ごとに1分1度から調整することや、同じ種類のカカオ豆で焙煎違いの生地をMixしたりすることなど、手間は惜しまず、効率は無視してカカオにこだわり毎日徹底的に向き合ってきました。
実験的なチョコレートづくり『Experimental』
今回これまでよりもっと自由に、もっと美味しく、もっと新しく板チョコレートを楽しむための新たな試みとして、エンジニアリングディレクター朝日による実験的なチョコレートづくり『Experimental』を開始します。
『Experimental』ではカカオ豆と製法に向き合い続けてきた私たちが、『板チョコレートの価値の追求』を目的にその可能性をどこまで広げていけるかの実験として、新たな表現に挑戦しご紹介をしていくラインです。具体的には、
①カカオと砂糖以外の副材料により、カカオと砂糖だけではいまだ表現が難しいフレーバーを作り出していくこと
②今あるカカオの持つフレーバーに、類似の系統の味わいを付加したり、強化し引き出すことにより、新たな味わいを創出すること
③スイーツやお菓子のように世の中に存在する完成された味わいの可能性を板チョコレートで同じように表現していくこと
などを通じてチョコレートを一歩先へと進化させていこうと思います。
これまでMinimalのチョコレートをカカオと砂糖だけでお楽しみいただいた世界観と同じようにお楽しみいただけるものとしてExperimentalを実施していきます。
第1回目は「マスカット」と「巨峰」を加えた板チョコレートです。
『Experimental』についてエンジニアリングディレクター朝日からのメッセージ
「少し唐突な話ではありますが、Minimalの製造では「素材を活かす」ことを大切に考えています。
個人としては、特に『果実としてのカカオ』に魅力を感じます。これまでの5年ほど、まずは「カカオ豆を識る」ことに腐心してきました。
コロンビア、ベトナム、タンザニア辺りの豆には確かにベリーや柑橘の印象を見つけてもらえるのではないでしょうか?
(近々登場する予定のインド産のカカオも、これまでにない面白いフルーツの味わいになっておりますのでお楽しみに。)
つまり、そこに在るものを適切に表現するシンプルな製法を採用している訳です。
さて、今回はひとつの試みについてお話します。
板チョコレートはカカオの味わいと香味の評価によってレシピを決定します。
爽やかな酸があるカカオ豆では、ほど良く渋味を残すことで、なじみ深いフルーツの風味に近づける、といった具合です。
試みとして、ここに食感や変化、調和といった要素を加えようと思います。
厳密には、成型の温度や油脂分の含有量でチョコレートの食感は変わります。
優秀な豆ならば、食前の香味、食中、嚥下後の余韻は変化します。また、自然の奇跡によって、ナッツに絶妙のスパイス感が加わります。これらもカカオ豆の大きな魅力です。
しかし、商品としてお届けするには条件が整わないことがほどんどです。
そこで、副素材を加えて、より豊かな体験を優先してみようという試みです。
熟成を経て、南国の果実や甘いスパイスの印象が現れたコロンビア産アラウカにマスカットと日本原産の巨峰を加えました。こちらを第1回目としてお披露目します。
あたまを空にして楽しんで下されば嬉しく思います。」
朝日
「Experimental」
やわらかな果実の風味
クローブのような甘い余韻とバランスの良い甘味と酸味
カカオ濃度:73%
発売日:9/4~無くなり次第終了
販売価格:1,500円(税抜)
販売店舗:富ヶ谷本店・銀座店・東武池袋店・オンラインショップ
※店舗・オンラインショップ合計200枚限定となります。
※『Experimental』のフレーバーに関する詳細はJOURNAL後半をご覧ください。