【“簡単” Minimal Flight の味わい方】丸山珈琲/バリスタ・販売企画ディレクター 鈴木樹氏

2018.01.16 #Products

東京・青山の細い路地に、民家をリノベーションして生まれた丸山珈琲の新店舗があります。 蔦の絡まるファサードに、白を基調としたロッジのような内装。階段を昇って2階へ行くと、まるで高原の朝のようなすがすがしい陽光が天窓から降り注ぎます。

 

鈴木樹さんは、2017年ワールド バリスタ チャンピオンシップで世界大会準優勝(2位)の栄冠に輝いた、世界的バリスタです。 「表参道 Single Origin Store」で忙しく働く鈴木さんに、Flightのお勧めの楽しみ方をお伺いしました。

 

フレーバーが鮮明なチョコレート。

 

Minimalさんのチョコレートは普段から大好きでよく食べているんです。困るんですよ、他のチョコレートが食べれなくなってしまって(笑)。 Minimalさんのチョコレートは何を表現したいのかが鮮明ですごく面白いですよね。味わいのバランスやフレーバーの種類や食感など、コーヒーと同じように味が取れると思います。滴るフルーツ感といいますか、フレーバーが鮮明で他にはないチョコレートです。

 

朝に心を整えるペアリング。

 

FRUITY BERRY-LIKE(ベトナム)× ホットコーヒー(エチオピア)

 

まず「理想的な朝の始め方」を考えてみたのですが、やはりお家でコーヒーを淹れることにチャレンジしていただきたいなと!(笑) 朝はバタバタしがちですが、コーヒーを淹れる時間って「心が整う」感じがありますよね。私は寝起きが悪いので、コーヒーは目覚ましに効きます。特に、フレンチプレスという淹れ方はお湯を注いで待つだけなので家庭でもとても簡単で朝にはぴったりです。

 

目覚めのために甘いものがあるといいなと思い、かと言って朝からあまり重ための味も得意ではないので、チョコレートは軽めで華やかなFRUITYをお勧めしたいと思います。 コーヒーもフルーツ感のある中煎りの銘柄で合わせてあげると、爽やかにパキッと目覚められます。エチオピアやケニアのエキゾチックでフルーティな味のコーヒーが合いますので、ぜひお勧めしたいですね。

 

昼は王道スイーツでリフレッシュ。

 

NUTTY CHOCOLATY(コロンビア)× カプチーノ

 

私は仕事柄、お昼を食べそびれてしまう日もあり、3時ごろに脳が疲れてきたところで、甘いNUTTYのチョコレートでリフレッシュをしたいなと思います。 ここは、王道の「ザ・デザート」という感じを楽しむため、乳製品のカプチーノと、チョコレートのNUTTYの相性でペアリングしてみます。

 

乳製品とコーヒーを合わせると「キャラメル系」の味わいが生まれます。そこにNUTTYと組み合わせると、アーモンドのヌガーみたいな印象になります。 カプチーノはお近くのお店で買ってくるのでも十分です。とても心地よいペアリングになりますので、ぜひ試してみてください。

 

夜はデザート代わりのチョコレートドリンク。

 

SAVORY HERBAL(トリニダード・トバゴ )× ショコラショー

 

一日コーヒーの仕事をしていると飲み疲れてしまうこともあり、夜はコーヒー抜きで「ショコラショー」がいいかなという日もあります。 ショコラショーというのは「ホットチョコレート」のことで、カカオをお湯で溶いて、ホットミルクを加えて、お砂糖を足して作ります。 「お湯で溶く」ところがポイントで、香りがより豊かになり、柔らかな味わいになります。

 

チョコレートは、個人的にSAVORYが一番好きなフレーバーということもあるのですが、樽のような香りもあってショコラショーにするとお酒のようにも飲めるのでオススメです。 ショコラショーは、夜の食後のデザートは重くて食べれないけど何か少し甘いものを食べたい!という時に便利なんです。食後酒や食後のコーヒー代わりにもなると思います。

 

日本ではまだ召し上がる方が多くないかもしれないですけど、ショコラショーってやっぱり「薬」なんですよね。飲んだ直後もそうですが、翌日も元気になるのが実感できると思います。太古からそうだったように、チョコレートってエナジードリンクですよね。

 

(レシピはページ下部に記載しております)

 

コーヒーの体験を、さらなる高みへ。

 

コーヒーは「鮮度」が大事ですので、良い状態の豆を、その状態のままでお客様に味わっていただくために、スピード勝負にもなってきます。商品の価値が最大の時に最高の状態でご紹介したいですし、豆にはそれぞれバックグラウンドのストーリーがありますので、その価値を正しく伝えられるようにご紹介したいと思っています。

 

コーヒーはカカオと同じで元は小さなタネです。それが本当に多くの人の手によって素材の状態になります。バリスタは最後に仕上げる役割を担っていますので、バリスタが成長することで、コーヒーをもっと素敵な世界につれていけるはずだと考えています。

 

Minimalさんも新しいカカオの世界で挑戦されていますが、私もやっぱりコーヒーに期待される味の体験や期待をもっと上にあげたいと思っています。そういう世界を作っていきたいですし、ご紹介していきたいです。私の中では、まだまだ2合目くらいなんです(笑)。

 

●今回お伺いしたお店 丸山珈琲「表参道 Single Origin Store」

 

●今回登場したチョコレート

朝 / Morning FRUITY BERRY-LIKE(ベトナム) カシスのようなジューシーな風味

 

昼 / Lunch NUTTY CHOCOALTY(コロンビア) 軽くローストしたナッツのような風味

 

夜 / Night SAVORY HERBAL(トリニダード・トバゴ ) 杉の木やハーブのような風味

 

●レシピ

 

夜の「ショコラショー」

 

○用意するもの

チョコレート 25g

砂糖  6g

お湯  40ml

ミルク 70ml

 

1 チョコレートと砂糖をお湯で溶かす 沸騰したお湯に細かく割ったホットチョコレートを溶かす。

 

2 ミルクを加える チョコレート・砂糖が溶けたら、ミルクを加え温めながら混ぜ、鍋の縁がふつふつしてきたら火を止め、カップに移して完成。 お好みで砂糖を加えて味を整えてお召し上がりください。

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