【Minimalをめぐる、10の言葉】その4「エンジニアリング」

2025.03.19 #Minimal's Story & Report

エンジニアリングとは、
人の営みを向上させるための科学技術。

手仕事×科学技術=エンジニアリング

Minimalのものづくりでは、クラフトマンによる手仕事(クラフト)を基盤に、科学技術を用いて、新しい風味を表現し、食べた人の感性を刺激したいと考えています。

カカオ豆という素材の良さを100%引き出そうとすると、自ずと“クラフトマン”の姿勢になります。

クラフトマンは卓越した感性と経験を基に素晴らしい手仕事でものづくりをします。

Minimalはそのクラフトマンの感性が宿る手仕事に、科学的根拠をもった技術を組み合わせることで、より美味しくて新しい素材の表現を探求しています。

この感性と科学技術を掛け合わせる技術を総称して「エンジニアリング」と呼んでいます。

エンジニアリングは、最終的には科学を実用化して人の営みを向上させる技術であると考えています。クリエイティビティを備えた、イノベーションを起こすための、こだわり抜かれたものづくりを実現する根幹的な技術としてエンジニアリングを突き詰めて行きたいと思います。

InputとOutputの間にある、エンジニアリング

エンジニアリングのアプローチでは、「Input(構成要素)」を経て「Output(要件定義)」へ導くためにどのような科学技術を適用するかと考えます。

チョコレートで言えば、インプットは「カカオ豆の多様性」で、アウトプットは「どんなチョコレートを造りたいか」「その先にどんな未来を創りたいか」です。

そこにMinimalの独自性があるからこそ、従来の概念にとらわれず、製造技術の再構築に挑み、最新理論に基づく製造機械の新開発を手がけ、もっと新しく美味しいチョコレート造りが可能になります。その実現のため、エンジニアリングを磨いています。

チョコレートを革新するために、製造機械を新発明する

チョコレートの製造機械は約150年前にその原型が生まれてから、効率化や大型化など量産する手段を発展させてきました。

しかし、カカオ豆を触れば触るほど「カカオ豆の多様性」を従来の機械や製法ではまだまだ表現しきれていないと実感します。

Minimalでは原型をベースに、最先端の技術や理論を応用し、「質」を上げるための機械開発に着手しました。

コンセプトは「手仕事を拡張する機械」です。

これまで手仕事による暗黙知で操っていた変数を、機械でも同様に扱える仕様にしました。

量産や効率化のために「労働力を置き換える機械」ではなく、むしろ手仕事を極めて「質の高い多品種少量生産」を達成するための新たなエンジニアリングが始動しています。

#Minimal's Story & Report

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