【Minimalをめぐる、10の言葉】その5「体験」

2025.03.19 #Minimal's Story & Report

チョコレートを提供するだけでなく、
チョコレート体験を革新する。

1業態1店舗と聖地巡礼モデル

Minimalでは、実店舗におけるリアルな「体験」を提供するため、4つの拠点を構えています(2024年時点)。

これらはすべて異なるコンセプトで運営し、取り扱う商品やサービス体験が異なります。

同一商品を各支店で一斉販売する「1業態多店舗」ではなく、1店舗ごとの固有の体験(1業態1店舗)を楽しんでいただきたいという思いがあります。各店舗の違いが際立つことで、店舗を回遊する楽しみ方(聖地巡礼モデル)も生まれます。

また、店舗では「カカオ豆からチョコレートを造る」「板チョコレートとワインのテイスティング」ワークショップなどの企画を定期開催し、新しいチョコレート体験を提案しています。 

Life with Good Chocolate

チョコレート体験を拡張する思いで、創業時より「Life with Good Chocolate(暮らしを彩るチョコレート)」というテーマを掲げてきました。

「雨の日に食べたいチョコレート」「楽曲に合わせるチョコレート」「本屋に寄り添うチョコレート」など折々に商品企画を行い、体験としてのシーンを増やすことを継続的に追求しています。

また、チョコレート体験を新しくする上で重視する取り組みの一つが、チョコレートと合わせる「飲み物」のペアリング提案です。

39種のフレーバー分析を基盤に、コーヒーや紅茶との適切なペアリングから、「板チョコレートとクラフトビール」「ガトーショコラと日本酒や焼酎」などユニークな組み合わせも考案し、食の豊かさを追究し続けています。

食べる体験を設計した、板チョコレートデザイン

板チョコレートのデザインにも、体験の思想をこめています。お客様が自由に割って食べやすいように、直線のみのグリッド状で構成し、各パーツには体験の意味づけを施しました。

また、生地の厚みを薄めにすることで香りが立ちやすく、ひとかけらのパーツを3~4gに設定することで一口あたりの食べ心地を最適化しました。

創業時にボードメンバーで試行錯誤したデザインは10年を経ても変わることなく、Minimalのアイコンとなっています。ブランド全体の取り組みも含め、2017年度グッドデザイン賞ベスト100・特別賞(ものづくり)を受賞しました。


 

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