Minimalのメンバーシッププログラム「Minimal Collective」の最上級会員(Impact 6)のお客様をご招待し、都内のMinimal工房オフィスにて“チョコレートコース”をご披露しました。
日頃の感謝をこめた、Minimalならではのチョコレート尽くしのメニューをゆっくりとお楽しみいただきました。
表現の拡張に挑んだ今年ならではのコース
昨年の経験を経て、今年はチョコレートの表現の拡張を目指しました。
昨年のコースに参加された方にも、今年初めての方にも、驚きをもって楽しんでいただける内容になるようご用意いたしました。
代表・山下より
「Impact6のコースは全社からスタッフが集結してお客様をおもてなしさせていただきます。普段別々の店舗などにいるスタッフ同士のコラボレーションもぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。そして、何より皆様とお会いできる事、皆様とコミュニケーションできることをスタッフ一同大変楽しみにしております。」
シェフ・奥野より
「昨年より多くお客様がImpact6に到達しており、また昨年到達された方も多いのでプレッシャーもありますが、どのようなものを作ったら喜んでいただけるかを考えるのはとてもワクワクもしました。
昨年とはまた違った構成のコースを提供できるよう考えて、日々試作を行ってきましたので、Minimalならではの新しいチョコレート体験と特別な時間をお楽しみいただけたらと思います。」
カカオ本来の個性を活かした全8皿のコースがスタート!
テーブルに並ぶ見慣れた板チョコレートのパッケージに入っているのは、今回のコースメニュー。
開封の儀をして、いよいよコーススタートです。
00 チョコレートテイスティングプレート
0品目としてメニュー外のチョコレートテイスティングプレートからスタートです。
2014年の創業以来、シグニチャーである板チョコレート。
Minimalらしいカカオ豆本来の風味の豊かさを体験していただきたく、本日のお料理に使用しているチョコレートのティスティングから始めていきます。
それぞれのチョコレートの特徴から、テイスティングする際の考え方など、最上級会員の皆様に向けたマニアックな内容の解説と共にテイスティングしていきます。
01 甘酒
ウェルカムドリンクとして、甘酒をご用意しました。
実はチョコレートと甘酒は発酵食品という共通点があります。
米麴にカカオの果肉「カカオパルプ」を合わせ一緒に発酵を行うことで、カカオパルプの甘酸っぱい味わいを感じていただけるように仕上げました。
02 ラペ
2品目は、カカオニブとカカオパルプを使ったキャロットラぺです。
より食感を楽しんでいただくためにカカオニブは飴掛けにしています。
カカオパルプはラぺとグレープフルーツにそれぞれあえて使用しています。
ビネガーだけだと直線的な酸で味わいが強くなりがちなので、甘酸っぱいカカオパルプで味わいをマイルドにしています。
※ペアリング
ノンアルコール:EN TEA「レモングラスほうじ茶」
アルコール:秋田の新政酒造の日本酒「亜麻猫」
03 スープ
メロンにブランマンジェを合わせたスープをご用意しました。
茨城県のファーム長洲さんの「優香」という流通量が少ない希少なメロンを使っています。
※ファーム長洲さんへの訪問記はこちら
ブランマンジェは、アーモンドを牛乳に浸し香りを移して作るのがオーソドックスな作り方ですが、今回はナッツのような味わいとコクを持つハイチ産のホワイトチョコレートを使いおつくりしています。
東京旧田無市の「ニイクラファーム」さんのスペアミントを使っておつくりしたミントオイルをかけて、より爽やかにお楽しみいただくこともできます。
04 リオレ
フランス語では「riz au lait」と書き、riz(お米)+ au lait(牛乳入りの)という意味のリオレ。(英語ではライスプディングです)
このリオレに、’Arhuacoのチョコレートを使用したチーズケーキをあわせました。
’Arhuacoは、乳製品と合わさることによってフルーツヨーグルトのようなイメージになります。その華やかな香りとともにお楽しみください。
マンゴーとパイナップル、パッションフルーツをあわせたソースをおつけしていまうので、味わいの変化をお楽しみください。
※ペアリング
ノンアルコール:フランスボルドー産メルロー種100%のぶどうジュース
アルコール:京都醸造「夏の気まぐれ」
05 タコス
5品目はタコスです。
豚肉にワカモレ、そしてチョコレートソースを使っています。
豚肉は、様々なハーブやスパイスを使うレシピもありますが、今回はできるだけシンプルに塩で味付けをした塊肉を8時間ほどかけて煮込んでいます。
そこに、ハーバルな風味の「SAVORY」チョコレートソースをあわせることで、スパイスやハーブを使わずに、カカオ由来の植物や花のような豊かな香りでフローラル感を感じていただけるよう仕上げました。
ノンアルコール:EN TEA「温かい麦茶」
アルコール:とおの屋要(nondo)「どぶろく」
06 チキン
6品目はチキンとモレです。
「モレ」とはメキシコ料理で「ソース」のことを指します。
500年程前から食べられている伝統的な料理です。唐辛子や果物、野菜、ナッツなどをベースにしたソースにチョコレートを加えています。
今回はナッツのような味わいを持つNUTTYチョコレートを加えて味わいに深みを出しました。
※ペアリング
ノンアルコール:EN TEA「ほうじ茶」
アルコール:大和桜「芋焼酎のハイボール」
07 フラン
最後の7品目は、デザートのフランです。
フランとは、サクサクのブリゼ生地にバニラとラム酒のきいた緩めのカスタードクリームを流して焼いたフランスでは定番のお菓子です。
今回はタンザニア産のリンゴのような風味のあるチョコレートを使い、付け合わせにはジンジャーのアイスを合わせました。
以前、タンザニア産カカオ豆を使ったチョコレートとジンジャーを合わせた、イベント限定の特別なチョコレートを開発しました。
このジンジャーとタンザニア産カカオの組み合わせが好きだったというシェフが、何かの機会に別の表現で使えないかとずっとアイディアを練っていて、今回実現したスイーツです。
※ペアリング
ノンアルコール・アルコール共通:紅茶(インド・ダージリンシーヨック茶園セカンドフラッシュ)
工房見学などもしながら、和やかな時間が流れる
今回の会場は、カカオからチョコレートをつくる工房が隣にあるため、コースの前後に工房の中の様子を少しだけご覧いただきました。
また、普段は店頭にいないメンバーもサービサーとして接客させていただき、メンバーにとっても貴重な機会となりました。
お客様のご感想をご紹介
コースは想像を上回るうまさで、Minimalの「こだわり」を今年度も堪能しました。
普段お会いする機会のないスタッフとも話ができて、有意義な時間を過ごしました。
他参加者のMinimal愛に感服しました。
帰りがけに質問した際、次の「部」があるにも関わらず、丁寧に回答してくださって感謝します。
ありがとうございました。
次年度以降も楽しみにしています。」
想像を超えるお料理が続き、幸せな時間を過ごせました。
ペアリングのお茶やジュースもどれも素晴らしかったです。特にぶどうジュースと麦茶、ダージリンが印象的でした。
みなさまの心のこもったおもてなしもとても温かく、終始心地よく過ごせました。
チョコレートに対する深い愛情や奥深さを感じることができ、また来年もぜひ来たい!と思いました!」
スイーツonlyだと思っていたので食事が出てきて驚きました。
よくカレーでチョコレートを隠し味に使用しますが、肉料理にも合うのですね!まだ見ぬ出会いに当日は興奮して中々寝付けませんでした。
麻布台ヒルズ店のディナーで前菜からメインまでの「チョコレートフルコース」をやってみたら面白いかもしれませんね。
また日頃は見ることの出来ない工房を見ることができたり、社員さん方とお話出来たこともよかったです。
ミニマルさんの場合、他のショコラティエと違い、ただ単に商品を消費して美味しいで終わらない所がいいですよね。
沖縄での自社カカオ農園のように、商品の奥に広がる世界を感じます。絵画での余白、小説での行間で魅せる感じがありますよね。」
とても楽しく美味しい時間を過ごせました。
山下さんが話す内容が聞いてるだけで本当楽しいです♪
スタッフの皆さんもお気遣いありがとうございました。
また来年楽しみにしています♪」
ペアリングのドリンクとの相性も良く、また新たな商品との出会いもあり、大変幸せを感じた会でした。
社員の方と直接話せる機会も貴重かと思いますので、その意味でもどのような思いで製造されているのか、また製造課程の場も目にすることが出来て良かったです。」