Minimalでは甘酸っぱい苺をガトーショコラで味わう限定商品を、毎年アップデートしています。
代々木上原店限定販売の「ガトーショコラ ソフト 苺 -いちご家めい-」を開発したパティシエ・片岡が、開発の経緯を語ります。
苺が濃厚に香り立つ、「苺」が主役のガトーショコラ
今年も、香川県の「いちご家めい」さんの“女峰”を使わせていただけることになり、まずはこの素材の魅力がしっかり味わえるガトーショコラの構成を考えました。
女峰は他品種と比べても酸味と甘味が濃厚で、いちご家めいさんが栽培されるものは特に大粒で、苺の香気がふんだんに感じられます。
そこで、ガトーショコラの中央には苺ジャムをたっぷり挟み、さらに上部のグラサージュにも苺を使用しました。
苺の味わいを存分に感じられるよう仕上げた苺ジャム
中央のジャムは砂糖控えめで苺を短めの時間で煮込み、果肉感や苺の粒の食感も残しながら濃厚な香りに仕上げています。
ガトーショコラ生地とのバランスは、去年よりも苺ジャムを多くすることで、より苺が際立ちながら重たすぎない後味にしました。
着色料もなく、自然の色合いでキュートなルック
ガトーショコラのトップには、同じ苺の果肉も少しだけ残したグラサージュを載せています。
苺の風味をより味わっていただきたいという思いとともに、気分が上がる見た目も大事にしたいと思いました。
今年は、側面にスポンジ生地をクラム状にしたものでコーティングしています。表面がライトピンクと薄い黄色で覆われて、可愛らしい見た目に仕上がったと思います。
実はこのクラムにも苺を混ぜ、全体の味わいにつながりがでるように仕上げています。
トップのグラサージュにも、中央のジャムにも、着色料や香料は使用していません。
苺が持つナチュラルな色合いで、キュートな彩りに仕上げているのは少し珍しいかもしれません。
今回バレンタインシーズンの季節商品ということもあり、味わいはもちろん、見た目の華やかさやかわいらしさにもこだわりました。
季節柄の贈り物やパーティの手土産などで開封されたとき、やっぱり第一印象でテンションが上がってもらえたら嬉しいですね。
苺に寄うタイ産カカオのフルーティな風味で、ソフトなチョコレート生地
ガトーショコラ生地に使ったチョコレートは、タイ産のカカオ豆です。
苺の酸味と甘味に添わせるように、フルーティな酸味と爽やかな軽さが特徴のカカオをセレクトしました。
苺の甘酸っぱさが引き立つようにミルクなどの他の甘さを感じないダークチョコレートとし、ソフトな生地として焼き上げることで、全体的にチョコレートの存在感よりも苺の特徴をしっかりと感じやすく、また後味が軽めの印象に仕上げました。
希少な品種である女峰の風味を存分に味わっていただきながら、余韻では“苺チョコのお菓子”としてのマリアージュを最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
▼販売情報
【価格】3,650円(税込)
【販売店舗】代々木上原店