ヨーロッパでは、冬になるとショコラショー(chocolat chaud)と呼ばれる「ホットチョコレート」がカフェの定番品として人気を集めます。
最近は日本でもカフェチェーン店やコンビニなどでも見かけることが多くなったホットチョコレートについて、多角的に迫っていきます。
ホットチョコレートは、ホットココアと何が違う?
日本では長いこと、温かいチョコレートのドリンクといえば、ホットココアがよく知られていました。
ホットチョコレートも、ココアと同じものだと思われがちですが、少し似て非なるものです。
カカオ豆からチョコレートをつくる工程の中で、細かく砕いたカカオ(カカオニブ)をすりつぶしてペースト状(カカオマス)にしています。
このときカカオマスには油脂(カカオバター)が滲み出ます。カカオマスを搾って、カカオバターとして分離して取り出し、余った部分がココアパウダーと呼ばれます。
ホットココアは、そのココアパウダーに砂糖やミルクを加えて作られます。
一方のホットチョコレートは、カカオマスをベースに、抽出したカカオバターや砂糖を加えて「チョコレート」を作り、それをミルクで溶かして作られます。
つまり、ホットチョコレートはホットココアよりも、カカオバター(油分)やカカオ濃度の割合が高くなり、より濃厚な口当たりとチョコレートの強い風味を楽しめるドリンクとなっています。
チョコレートは、もともと飲み物だった。
チョコレートの起源は、紀元前の中南米にさかのぼります。
当時は「ショコラトル」と呼ばれる、カカオ豆に唐辛子などを混ぜたスパイシーな冷たいドリンクとして、貴重な薬用飲料となっていました。
大航海時代を経て中世ヨーロッパに伝えられた後も、300年ほどショコラトル(甘くない飲み物)として食されてきました。
1828年、オランダのヴァン・ホーテン博士が「カカオマスから油脂(カカオバター)を取り除く製法」を発明し、ホットココアが生まれます。
さらに約20年後、イギリスの菓子職人ジョセフ・フライがチョコレートの固形化に成功し、チョコレートは飲むものから食べるものへと進化していきます。
ヨーロッパ各国のホットチョコレート事情
冬の冷え込みが厳しいヨーロッパでは、ホットチョコレート(ショコラショー)は甘くスパイシーで身体を温められるドリンクとしてとてもポピュラーな存在です。
一口にホットチョコレートといっても、各国ごとに多様性に富んだ楽しみ方が広がっています。
ベルギーでは、ワルムショコラと呼ばれる、沸き立つミルクにチョコレートチップを溶かし入れて飲むメニューが人気です。
スペインでは、粘度が高い濃厚なホットチョコレートにチュロスを浸す食べ方が伝統的な朝食になっているそうです。
また、アメリカでは、ホットココアにマシュマロを溶かしながら楽しむなど、どれも一度は飲んでみたいおいしそうなメニューですね。
Minimal流・ホットチョコレートの楽しみ方
・イートインで楽しむ
Minimalでも、店舗のイートインで特製ホットチョコレートをご用意しています。
ナッツのような香ばしさが魅力のチョコレート「NUTTY」というフレーバーを使用。
Minimalの板チョコレートをそのままドリンクとして味わえるような、カカオ豆の粒子を残した独特の食感と風味の仕上がりです。
・自宅で楽しむ
また、店舗でご提供しているものと同じ味わいをご自宅でも作れるホットチョコレートセットも富ヶ谷本店限定で販売しています。
また、板チョコレートからつくるホットチョコレートのレシピも公開しています。「板チョコレートの味わいをそのままホットチョコレートで楽しみたい!」という方は、 ぜひこちらもお試しください。
【12月限定】Minimal富ヶ谷本店限定
「スパイス香るチョコレートチャイ」
温かいチョコレートドリンクの一つとして、毎年人気の1杯が今年も登場します。
6種スパイスを使ったチョコレートシロップを、ホットミルクで割って仕上げました。
トップには、チョコレートホイップと刻んだチョコレートをトッピングしています。
803円(税込)
※富ヶ谷本店限定・12月限定まで
ぜひ今年の冬はホットチョコレートをお楽しみください。