丸山珈琲さんから歴代最多となる3度の日本バリスタチャンピオンで、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ2017で準優勝に輝いた丸山珈琲の鈴木バリスタをお招きし、Minimal代表の山下とともに、4種類の"Minimalのチョコレート×丸山珈琲のコーヒー"のペアリングをご提案しました。
ご参加者様からは
「今までただ好き・嫌い、と思ってたフレーバーや、なんか合う・合わない、と思ってたペアリングの理由が少しわかった気がする。」
「鈴木さんのペアリングはすごかった。今まで家でやっていたペアリングの何倍にも香りの膨らみがあって驚いた。来月もどんな出会いが待っているか、ワクワクします。」
とご感想をいただきました。
イベント当日の様子をレポートします。
さらに限定ペアリングセットの販売も決定いたしましたので、ぜひご覧ください。
意外とコーヒーとチョコレートは合わない?
ペアリングのポイント①「味わいの方向性」
鈴木バリスタがペアリングを考える際、まず考えるのは「味わいの方向性」が合っているか。
特に”酸味”に着目して考えるそうです。
なぜ爽やかだと思ったのだろう、柑橘系の酸味なのか?それともブドウのような酸味なのか?と考えていきます。
果物を食べたときのような甘酸っぱさを感じる「リンゴ酸」、レモンやオレンジなど頬の奥にぐっと感じる「クエン酸」、喉の奥の方で感じるぶどう由来の「酒石酸」の3種類をご体験いただきました。
「ケニア ギアカンジャ」は、華やかな香りとベリーのような印象が特徴で、柑橘系の味わいも感じられるコーヒーです。この2つをペアリングすると、コーヒーとチョコレートの後味が心地よく重なり、香りが広がっていきます。
一方で味わいの方向性が合わないペアリングもご体験。チョコレートを「HIGH CACAO」に変えて試してみると、コーヒーの華やかな香りやベリーのような印象がチョコレートと打ち消し合い、まるでただの茶色い液体のように不思議なほどに何も感じなくなってしまいます。
ペアリングのポイント②「重さ」
様々なペアリングの要素がありますが、今回は「重さ」に着目したペアリングもご用意しました。
コーヒーの世界ではこの重さを”ボディ”と表現しますが、コクや飲んだ時の満足感を表します。
しかし合わせてみると、これも驚くほどにコーヒーが持つ複雑なフレーバーが消えてしまい、全く合わない結果に。
そこで酸味と同時にボディ感がしっかりとある「ケニア テリAB」と合わせると、ハーブ感が鼻に向けて、華やかな香りが伸びていきました。
Minimal×丸山珈琲 ペアリングセット限定発売
カカオ濃度:66%
内容量:1枚(50g)
焙煎度:中煎り
内容量:100g(豆か粉からお選びいただけます)
コーヒーで口の中が温まったらチョコレートを口にいれます。
チョコレートが無くなりはじめたらもう一度コーヒーを飲み、味わいの重なりや変化を探りながら、ペアリングをお楽しみください。
第2回は丸山珈琲代表 丸山健太郎氏×Minimal代表 山下とのトークセッションを開催
スペシャルティの世界ではチョコレートの先輩のような存在の”コーヒー”ですが、産地や消費地を巻き込みながらスペシャルティコーヒーという文化や経済ができるまでのお話しや、丸山珈琲の取り組みについてお伝えしながら、チョコレートとコーヒーをお楽しみいただきます。