Minimal's Table with 丸山珈琲 第一回を開催。一歩深い”コーヒー×チョコレート”のペアリング体験。

2018.11.12 #Event

10月~12月のMinimal's Tableは、世界を代表するスペシャルティコーヒーの第一人者である「丸山珈琲」さんとのコラボレーションです。
1991年に軽井沢で生まれ、バリスタチャンピオンやサイフォニストチャンピオンを擁する丸山珈琲と共に、3ヶ月3回にわたって”チョコレートとコーヒー”の新しい体験をご提案します。
先月末、Minimal富ヶ谷本店で第1回イベントを開催。
丸山珈琲さんから歴代最多となる3度の日本バリスタチャンピオンで、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ2017で準優勝に輝いた丸山珈琲の鈴木バリスタをお招きし、Minimal代表の山下とともに、4種類の"Minimalのチョコレート×丸山珈琲のコーヒー"のペアリングをご提案しました。
第1回のテーマは「鈴木バリスタの思考回路を解剖する」でした。
鈴木バリスタが、どのようにフレーバーを感じ取って、ペアリングを考えているのかを言語化し、参加した皆さんに一歩深いペアリングの世界へと足を踏み入れていただきました。

ご参加者様からは
「今までただ好き・嫌い、と思ってたフレーバーや、なんか合う・合わない、と思ってたペアリングの理由が少しわかった気がする。」
「鈴木さんのペアリングはすごかった。今まで家でやっていたペアリングの何倍にも香りの膨らみがあって驚いた。来月もどんな出会いが待っているか、ワクワクします。」
とご感想をいただきました。

イベント当日の様子をレポートします。
さらに限定ペアリングセットの販売も決定いたしましたので、ぜひご覧ください。

意外とコーヒーとチョコレートは合わない?
コーヒーとチョコレートというと、定番の組み合わせと思われる方も多いと思います。
Minimalのチョコレートと出会ってから他のチョコレートが食べられなくなったという鈴木バリスタは、「コーヒー×チョコレートをたくさん合わせてみたら、意外と全然合わなくて、どちらかが消えてしまいがち。コーヒーとチョコレートの両方が感じられて引き立ち合うのは本当に絶妙な組み合わせだと思います。」といいます。
イベントでは、それぞれの魅力を引き出す4種のペアリングをご用意しました。
ペアリングのポイント①「味わいの方向性」
- 3種の水溶液で「酸」の感じ方を学ぶ
鈴木バリスタがペアリングを考える際、まず考えるのは「味わいの方向性」が合っているか。
特に”酸味”に着目して考えるそうです。
例えば、爽やかなコーヒーと爽やかなチョコレートを合わせたとき、
なぜ爽やかだと思ったのだろう、柑橘系の酸味なのか?それともブドウのような酸味なのか?と考えていきます。
普段なかなか意識していない「酸」に着目できるように、3種類の「酸」の水溶液をご用意。

果物を食べたときのような甘酸っぱさを感じる「リンゴ酸」、レモンやオレンジなど頬の奥にぐっと感じる「クエン酸」、喉の奥の方で感じるぶどう由来の「酒石酸」の3種類をご体験いただきました。
これらの酸を区別できるようになると、”このコーヒーにはクエン酸を感じるから、同じ方向性のこのチョコレートを合わせてみようかな”とより深い楽しみ方できるようになります。
- 「果実系で合わせる」ペアリング
今回、味わいの方向性が合うペアリングの一例として、Minimal「FRUITY」×丸山珈琲「ケニア ギアカンジャ」をご体験いただきました。
「FRUITY」はミックスベリーのような甘酸っぱさが特徴のチョコレート。
「ケニア ギアカンジャ」は、華やかな香りとベリーのような印象が特徴で、柑橘系の味わいも感じられるコーヒーです。この2つをペアリングすると、コーヒーとチョコレートの後味が心地よく重なり、香りが広がっていきます。
コーヒーに厚みとなめらかさが増し、互いに持つベリー感が増していくおすすめのペアリングです。
- 「合わない」ペアリングを体験
一方で味わいの方向性が合わないペアリングもご体験。チョコレートを「HIGH CACAO」に変えて試してみると、コーヒーの華やかな香りやベリーのような印象がチョコレートと打ち消し合い、まるでただの茶色い液体のように不思議なほどに何も感じなくなってしまいます。

ペアリングのポイント②「重さ」
- コーヒーとチョコレートの「ボディ」を体感
様々なペアリングの要素がありますが、今回は「重さ」に着目したペアリングもご用意しました。
コーヒーの世界ではこの重さを”ボディ”と表現しますが、コクや飲んだ時の満足感を表します。
Minimal「SAVORY」は、ミントや杉の木のような爽やかな香りが特徴ですが、ビスケットのようならしいコクもある食べ応えがあるチョコレートです。
このチョコレートとのペアリングコーヒーを決める際、味わいの方向性でいうと「FRUITY」と合わせた「ケニア ギアカンジャ」も候補の一つでした。
しかし合わせてみると、これも驚くほどにコーヒーが持つ複雑なフレーバーが消えてしまい、全く合わない結果に。
その要因は「重さ」が合っていないことでした。
そこで酸味と同時にボディ感がしっかりとある「ケニア テリAB」と合わせると、ハーブ感が鼻に向けて、華やかな香りが伸びていきました。
特徴的な香りを持つチョコレートとコーヒーのペアリングでしたが、ご参加者様からもご好評のペアリングでした。
Minimal×丸山珈琲 ペアリングセット限定発売
今回、イベント限定でご用意したペアリング、Minimal「FRUITY」×丸山珈琲「ケニア ギアカンジャ」を限定50セットで販売いたします。
ペアリングをすると、コーヒーとチョコレートがもつベリー感がそれぞれ増し、柑橘のような香りが口いっぱいに広がります。
■FRUITY
ミックスベリーのような風味。キウィフルーツのような香り、ブルーベリーのような深い甘味。
カカオ産地:ブレンド
カカオ濃度:66%
内容量:1枚(50g)

■ギアカンジャ
ベルガモット、マスカット、チェリー、ピーチの風味。クリーミーな舌触りと複雑で爽やかな味わい。
生産国:ケニア
焙煎度:中煎り
内容量:100g(豆か粉からお選びいただけます)


おすすめのペアリングの方法は、まずはコーヒーを先に口に含んで味わいます。
コーヒーで口の中が温まったらチョコレートを口にいれます。
チョコレートが無くなりはじめたらもう一度コーヒーを飲み、味わいの重なりや変化を探りながら、ペアリングをお楽しみください。

第2回は丸山珈琲代表 丸山健太郎氏×Minimal代表 山下とのトークセッションを開催
次回は11/23(金)19:00-21:00に代表同士の対談を丸山珈琲西麻布店にて行います。
スペシャルティの世界ではチョコレートの先輩のような存在の”コーヒー”ですが、産地や消費地を巻き込みながらスペシャルティコーヒーという文化や経済ができるまでのお話しや、丸山珈琲の取り組みについてお伝えしながら、チョコレートとコーヒーをお楽しみいただきます。
現在満席をいただいており、キャンセル待ちを受け付けております。
最終回となる3回目は、Minimal×丸山珈琲の新作コラボレーション商品のお披露目を行う予定です。こちらも残り数席となっておりますのでご参加をご検討されている方はお早めにお申込みください。




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