Minimal's Table with GEN GEN AN 集大成となる第三回目
渋谷の茶葉屋「GEN GEN AN」さんと3か月連続で開催してきたMinimal's Table。同じパートナーと繰り返し開催をすることで学びを積み上げて、さらに深く、もっと面白い体験をみなさまにお届けしたいと考えて、このような新しい試みを初めて行いました。
4月、5月と過去2回を通して進化してきた集大成の第3回目を、先月末開催いたしました。 第1回目はMinimalのチョコレートとGEN GEN ANのお茶のペアリングを実施。そこから得たヒントをもとに第2回目は新茶とのペアリングと、チョコレートとお茶の実験的なドリンク開発を参加者みなさんと一緒に行いました。
”お茶とチョコレート”のさらなる可能性を求めて茶畑を訪問
4月、5月と過去2回を通して進化してきた集大成の第3回目を、先月末開催いたしました。
第1回目は、MinimalのチョコレートとGEN GEN ANのお茶のペアリングを実施。そこから得たヒントをもとに、第2回目は新茶のペアリングと、チョコレートとお茶の形状を変えた実験的UGCを行いました。
今回も、さらなる新しい体験をお届けするために、可能性を探るべく、Minimal代表の山下がGEN GEN ANの茶畑がある佐賀県嬉野にお邪魔してきました。
嬉野の茶畑で待っていてくださったのが、GEN GEN ANで提供している茶葉「EN TEA」を手掛ける松尾俊一さん。
松尾さんは元々茶畑を営む家庭に生まれ育ち、現在はEN TEAの茶葉の栽培&製造を行われていますが、元々は脳科学分野で医療関係に従事されていました。
医療勤務時代に、お茶のもつリラックス効果で患者さんに改善傾向が見られたことが、お茶に再度興味を持ち茶畑に戻るきっかけとなった理由の1つだそうです。
お茶の世界に入ってからは2年目という異例のスピードで、日本茶の国内最優秀賞である大臣賞を受賞する快挙を成し遂げられています。GEN GEN ANの丸若さんのお話では、茶畑を歩いていると松尾さんは茶葉を触りがらブツブツと「この茶葉はウーロン茶にするといいね、あの茶葉はいい紅茶になりそうだな」と茶葉と会話を始めるのだそう。
松尾さんは科学的・現代的な観点と、原始的でアナログな手法とを両方研究し、融合させて茶葉づくりに従事するため、製法の知見も広くお持ちです。 そのため茶葉に応じた加工方法の選択理由を聞いても感覚的な説明は無く、非常に論理的に茶葉の成分状態と製法の相性を説明されるので、丸若さんも絶大の信頼を置かれている茶葉のスペシャリストです。
今回の嬉野訪問では、松尾さんに様々な種類のお茶を淹れていただきながら多くのお話しを聞くことができました。
さらに滞在中には松尾さんが摘んだ茶葉を山下が窯を使って炒って仕上げるという特別な体験もさせていただき、今回のMinimal’s Tableは、その山下製のお茶をウェルカムドリンクとして提供するところからスタートしました。
今回のお茶はわざわざ嬉野から参加いただいた松尾さん自ら淹れていただく、贅沢なワークショップになりました。
茶畑で直感した「蜜香紅茶」と「ガトーショコラ」のペアリング
嬉野に滞在中、作業の合間に松尾さんに茶小屋でふと出してもらったお茶に山下は感銘を受けました。
そのお茶とは「蜜香紅茶」。ある虫が葉を吸うことで茶葉にストレスがあたえられるのですが、そのストレスが甘みのある香りとなって引き出されているお茶です。GEN GEN ANでも販売していないとても貴重なお茶ですが「これはおいしい。そして絶対にMinimalのガトーショコラにあう。」と直感した山下が無理をいってお願いをし、今回特別にご用意いただきました。
Minimalの「ガトーショコラ」は今夏の新商品で、夏に食べたくなるような柑橘系フレーバーが特徴のカカオを使って”カカオ豆、砂糖、卵”のみで作っています。
ご参加者からは「どちらも甘みが強くて余韻が長い。一緒に口にいれるとさらにぱぁっと甘さや華やかさが口いっぱいに広がって驚いた。」と嬉しいコメントをいただきました。
茶畑に行かなければ出会えなかったお茶と、その場だからこそひらめいたペアリング。茶畑での体験を東京でもお届けすることが出来たことを嬉しく思います。
両ブランドの”らしさ”をブレンドした「カカオパルプ×水出し茶=カカオグリーンティー」の開発
5月に実施した第2回目イベントでは”チョコレートとお茶のドリンクづくり”を実験的に行いましたが、今回はさらにMinimalらしさとGEN GEN ANらしさに着目したドリンクづくりに挑戦しました。
今回使ったのはMinimalの「カカオパルプ」とGEN GEN ANの「水出し茶」。
「カカオパルプ」はカカオの果肉で、Bean to Barの私たちならではの材料です。ご参加者からは「ライチみたいでおいしい」「カカオってこんな味だったなんて知らなかった」と、チョコレートからは想像がつかない南国のフルーツを感じられる味わいに驚かれた声を多く聞くことが出来ました。
「水出し茶」はGEN GEN ANの掲げる「NEW STANDARD TEA」を表現するお茶です。たった30秒、茶葉を入れたボトルをシェイクすれば完成してしまうのですが、「簡単につくれて持ち運べる日常に寄り添う美味しいお茶」をつくるために「味・香り・色」というそれぞれの項目に長けた茶葉を選定しブレンドした、発想・お茶ともにまさに新しい提案です。
この2つを合わせるオリジナルドリンク作りのワークショップを行いました。ご参加者各々でベストな配合比を実験しながら見つけていただきました。
私たちからも「キウィや桃を連想させる爽やかで暑い日もゴクゴク飲みたいお茶」というテーマで配合の提案をしたのですが非常にご好評をいただくことができ、ご要望をいただいたため、急遽イートインのカフェメニューで「カカオグリーンティー」として提供させていただくことになりました。
7/1から各店で販売開始中ですので、Minimal・GEN GEN ANの個性がコラボレーションして完成したドリンクをお試しください。
□カカオグリーンティー
・取扱い店舗:富ヶ谷本店、銀座店、東武池袋店
・価格:486円(税込)
・期間:7/1~9/30(予定)
遂にチョコレートと茶葉で「どら焼き」つくりました
さらに、今回はもう1つ「チョコレート」と「お茶」の新しい組み合わせに挑戦しました。
それは、なんと「どら焼き」です。
玄米粉の入ったプレーンタイプとチョコレートタイプの皮違いで2種類をご用意。
中には、粉茶と”茶葉”を入れた餡子と、ハイチ産チョコレートを使ったガナッシュをはさみました。茶葉を噛むと、さらにお茶の香りが口の中に広がり、食べ進めるごとにその変化も楽しんでいただけます。
さらに、「釜炒り茶」と「相生番茶」の2種のお茶とペアリング。この相生番茶は、鮮度を保つため、イベント前日に火入れをして嬉野から持ってきたいただいたとても新鮮なお茶でした。
このどら焼きは、何種類も試作を重ね、お茶とのペアリングも試行錯誤しました。最終的にはなんと嬉野までどら焼き試作を持っていって味を決定したほど。
この新しい”どらやき”を通して、「チョコレート」と「お茶」の新しい可能性を楽しんでいただくことができて、とても嬉しく思っています。
繋がる縁と、広がり続ける円
今回、初めての3か月連続企画のMinimal's TableをGEN GEN ANさんと行わせていただきました。回を重ねるごとに、お互いの「チョコレート」、「お茶」に対する理解を深められたことで、様々な発見がありました。
渋谷という同じ地で、ジャンルは違えど「新しい価値」を提案しようとする私たちが刺激を受けあい、成長していくことができたこのご縁により、みなさまに新しい体験をお届けできていれば大変嬉しく思います。
今後も新しい挑戦を続け、新たな楽しみを生み出すクラフトカルチャーは円のように広がり続けると思います。 ぜひ今後もご期待ください。
次月からはMinimal's Table with T.Y.HARBOR
7月からのMinimal’s Tableは、1997年から東京・天王洲でクラフトビールをつくり続けている人気の醸造所併設レストラン「T.Y.HARBOR」さんとのコラボレーションです。
第1回目は7/20(金)19:30~ @富谷本店で行います。新作コラボレーションビール「Cacao Sour Ale」をお楽しみいただけるイベントです。こちらも参加お待ちしております。