【パフェ徹底解説】パフェはストーリーを食べている!?

2025.08.15 #from Staff

日本で特別な一大スイーツジャンルとして定着しているパフェ。
Minimalでも店舗ごとにコンセプトの異なる3種のパフェをご用意しています。

豪華な見た目や美味しさや食べ応えから主役級の一品として親しまれ、中高年層や男性にも支持される、老若男女に人気のデザートです。
不動の人気を誇るパフェについて、その歴史やトレンドを詳しく調べてみました。

※Minimal富ヶ谷本店の季節のパフェ

パフェの歴史 | 生まれはフランス。日本で独自進化。

パフェは19世紀半ばにフランスで生まれたと伝えられています。

パフェの語源は、フランス語で「完璧」を意味する「parfait(パルフェ)」です。
パルフェとはもともとは生クリームをコーヒーに加えて冷やし固めた冷菓でした。「完璧なコーヒー」という意味で「Parfait au cafe(パルフェ・オ・カフェ)」と呼ばれていました。

現在のイメージに近いパフェの発祥についての正確な記録はありませんが、新デザートを考案していたシェフが冷凍クリームやフルーツをたまたまワイングラスに盛り付けてみたところ好評を博したという逸話が残っています。

日本でパフェが広まったのは大正時代と言われています。銀座のカフェで、モダンでハイカラなデザートとして話題になりました。ここから日本においてパフェは独自進化を遂げていきます。


 
プリンアラモードは、横浜生まれ

昭和の喫茶店で定番デザートの一つだったプリンアラモード(Pudding a la mode)は、パフェの分派と呼べる存在で、戦後直後の日本で生まれました。

横浜に今も残る老舗クラシックホテル「ホテルニューグランド」がGHQに接収されていた時代、アメリカ人将校夫人のためにシェフが考案したと言われています。

横長の脚付き容器(コルトンディッシュ)に、プリンやクリームやフルーツを美しく盛り付けたデザートで、リンゴの皮をウサギ形に切る「アローカット」など手の込んだ技術に感動した将校夫人が「アラモード(洗練された)」と名付けたと伝えられています。

少しだけ皿を横に細長くして
 
パフェとサンデーのちがいはグラス!?

アメリカでは、サンデー(Sundae)と呼ばれるパフェの一形態が生まれました。
発祥には諸説ありますが、かつて日曜日の礼拝帰りに甘いものを食べる習慣があり、アイスクリームにシロップをかけたデザートが人気を呼んだそうです。

日曜日に食べるものとして発売したため、「サンデー」という名前になりましたが、キリスト教の聖なる日である日曜日と呼称を分けるため、スペルを「Sunday」ではなく1文字だけ変えた 「Sundae」としたとされています。

現在は、パフェとの区別が曖昧になっていますが、丸みを帯びた低い器に盛られたものが「サンデー」、背の高い細長い器に盛られたのが「パフェ」と呼ばれることが多いようです。

チョコレート・サンデー

パフェの2大潮流

パフェは、フルーツパーラー系とパティスリー系の、大きく2つの流派があります。

フルーツパーラーとは果物店を主軸に置く喫茶店で、旬のフルーツの美味しさを最大限に引き出すメニューを展開します。

パティスリー系は、パティシエが作るスイーツを置く洋菓子店で、フルーツに限らずさまざまな素材を使ってクリエイティブにメニューを展開します。

それぞれの作り手がパフェを作るとき、大きく異なるのがフルーツの扱い方です。

フルーツパーラーでは「フルーツそのもの」を魅力的に楽しめるようにフレッシュなままカットして盛り付ける形が多いのに対し、パティスリーではフルーツは「パーツの一部」としてそのまま出すこともあれば、焼いたり煮詰めたりなど調理加工して使うこともあります。

※Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵の季節のパフェ

〆パフェから萌え断パフェまで百花繚乱

パフェは全国で新トレンドが次々に生まれています。
2015年頃に北海道・札幌(すすきの)で広まったと言われる「〆パフェ(シメパフェ)」は、お酒を飲んだ後に楽しむというコンセプトで、さっぱりとした甘さやお酒を使用した新しいアイデアが人気になりました。

さらに2021年頃にフルーツサンドやフルーツ大福の美しい断面を楽しむ「萌え断スイーツ」が流行になると、パフェにも取り入れた「萌え断パフェ」も登場します。

そのほか、「野菜パフェ」「とんかつパフェ」など進化系パフェも続々。日本は世界でも類を見ないパフェ大国になっています。

ストーリーを食べるパフェ

パフェには、他のスイーツと異なる大きな特徴があります。
・お持ち帰りしにくいので、その場で食べて楽しむ特別感
・シェフが「作る」過程も楽しめるライブ感
・グラスの中でレイヤー構造を作るため、食べる順番やマリアージュなどのストーリー体験
 
パフェの食べ方は自由ではあるものの、最下層部から食べることは難しいので、基本的には上層部から順番に食べていくことになります。

食べ方をここまで自然に設定できるスイーツも珍しいため、作り手がストーリーを表現しやすい一品と言えます。作り手はコンセプトやストーリーに趣向を凝らしていますので、ぜひそんな「情報」も含めてお楽しみください。
 
 
Minimalでは、店舗ごとにコンセプトの異なるチョコレートパフェをご用意しています。
ぜひ全制覇して、お気に入りを見つけてみてください。

Minimalのチョコレートパフェ3選はこちら

 

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