暑い夏でもすっきりと食べられる渋味とフローラルな華やかさ
ビーントゥバーならではの夏にも食べたいフレーバーの新作です。農作物であり南国のフルーツであるカカオの味わいは千差万別。今回は様々な味わいの中から、暑い夏でもすっきりと食べられる心地よい渋味と、チョコレートの中でも貴重な味わいのフローラルさを併せもつシングルオリジンチョコレートをご用意しました。
6/10に発売の「SEASONAL ブラジル 70%」は、ブラジル産カカオが持つ心地よい渋みとフローラルな華やかさの特徴を独自の焙煎技術でさらに活かすことにより、夏にぴったりな味わいに仕上がりました。 もちろん材料はカカオと砂糖だけ。
Bean to Barチョコレートファンに好まれることが多く、チョコレートの中でもとりわけ貴重なフレーバーである「フローラル感」を活かし、まるでカスミソウのような清々しい風味とパンジーのような香り、野草のような心地よい渋味をもつチョコレートに仕上がりました。
ただ今回このフレーバーを引き出すために様々な試行錯誤がありました。
今回のカカオ豆は他の豆にはなかなかない「フローラル感」が大きな特徴であるものの、従前のものと比較すると製造過程において特徴を際立たせるのが非常に難しく悩ましい点でした。
カカオのもつフローラル感を活かすために製造過程の一つ一つを見直し、カカオと懸命に向き合う日々が続きました。
数々の試行錯誤の末にたどり着いたのが、同じカカオ豆からつくった“3種類のレシピ違いの生地をブレンドする技術”でした。
当初カカオのフローラル感を活かすために、従来よりもさらに浅く焼いたカカオ豆を使用してチョコレートを試作しました。
全体として複雑で豊かな香りを大事にしつつ、もっとも個性的な特徴をより表出化して表現するために、引き出すばかりではなく引き出さない(もしくはマスクする)というのも私たちにとって大事な考え方になります。
極浅焼きによってフローラル感を引き出そうとすると、渋味やえぐみも強く表れてしまい、渋味やえぐみを弱めようとすればフローラル感も弱まるというジレンマに悩まされました。
このジレンマの解決策がまず、同じカカオ豆で焼き方を細かく調整した生地をブレンドさせることでした。その結果えぐみを緩和し、渋みも心地よいものに変化しましたが、味わいのバランスがあと一歩というところでした。
イメージ通りのチョコレートを作り上げることは当然のことながら一朝一夕にはいかないものです。カカオのことを考えぬき試行を繰り返す、ただそれだけが遠いようで一番の近道です。
そんな中で、同じ豆の粒度を変化させ、滑らかにコンチングさせた生地を加えた時にイメージにたどり着きました。チョコレートらしい甘さや味わいが引き立ち、全体のバランスを整えることに成功し、フローラルな華やかさ×すっきりとした軽さ×チョコレートらしい甘さを実現し、目指していた1枚に仕上がったと思います。
火の入れ方をひとつ変えるだけでもカカオの味わいが全く異なり複雑な味わいとなるカカオ。今回の「SEASONAL ブラジル」ではカカオそのものを製法の違いによって新しいものを作り上げたまさにMinimalらしいチョコレートです。
コーヒーとのペアリングがおすすめで、心地よい渋味が甘い余韻へと変化していくのがお楽しみいただけます。
オンラインショップでは、夏のオススメとして「COLLABORATION」と「SAVORY」との3枚セットをご用意しました。
「COLLABORATION」は青りんごのような爽やかな風味で、「SAVORY」はハーブやミントのような爽やかな味わいで、どれも風味は異なりますが、Minimalのチョコレートの中では夏の暑い時期でも爽やかにすっきりとお食べいただける3枚です。
「SEASONAL ブラジル 70%」
カスミソウのような清々しい風味
パンジーのような香りと野草のような心地よい渋味
カカオ濃度:70%
発売日:6/10~無くなり次第終了
販売価格:1,400円(税抜)
販売店舗:全店舗、オンラインショップ