【開発ストーリー】焼き芋とチョコレートの新しい出会い「ガトーショコラ ソフト -金蜜芋-」

2024.10.04 #Minimal's Story & Report

焼き芋をそのまま使った人気の季節限定品が、今年も帰ってきました。
「ガトーショコラ ソフト -金蜜芋-」の開発秘話を、商品開発担当の片岡が語ります。

“金蜜芋”の焼き芋が、主役!

片岡
千葉県香取市の石田農園さんのさつまいも「金蜜芋」は、蜜の甘さが濃厚なので、この美味しさを主役にしてぜひ楽しんでいただきたいと考えました。

現地にて1本ずつ遠赤外線で面を返しながら焼いていただいた焼き芋を、そのままガトーショコラの真ん中に据えて、さらにソフト生地にも焼き芋を皮ごと混ぜ込んで焼き上げています。

焼き芋の蜜の甘さだけでは少し単調にもなりすぎるため、チョコレートの甘味とビターさ、そして心地よい渋味を品よく効かせることで、さらに金蜜芋の蜜感がしっかりと活きる仕上がりにしています。

カカオニブを加えたガトーショコラと、グラサージュ

片岡
ガトーショコラ生地には、まろやかで甘く食べやすい「CLASSIC」チョコレートをベースに、ガーナ産カカオニブ(カカオ100%)の粉を加えています。

カカオニブの心地よい苦味・渋味を添えることで、優しい甘さが特徴のCLASSICを引き締めながら、チョコレートとしての全体の強度を高めました。

また、外周部をグラサージュ(チョコレートコーティング)で覆い、最初に舌に当たる部分にガーナ産カカオ80%の高濃度カカオを配置することで、よりチョコレートの満足感を増強しました。

隠し味に、クリームチーズと紅茶

片岡
さつまいもの蜜の甘さに対してチョコレート層を合わせていきながら、少し違った角度の風味も隠し味として合わせることで、複雑な味わいを構成したいと考えていました。

金蜜芋を混ぜたソフト生地の中にはクリームチーズを、表面のグラサージュには紅茶の茶葉を、それぞれ混ぜています。

クリームチーズは、酸味と乳で金蜜芋の味わいに奥行きを持たせたいと思いました。

紅茶は兵庫県・芦屋市のUf-fu(ウーフ)さんのブレンド茶葉「アンバー(ダージリンとドライカモミールとドライローズ)」という銘柄です。

個人的な感覚ですが、さつまいもと花の香りは相性がよいと感じていますので、ローズの香りがある「アンバー」を選びました。

隠し味として、それぞれが少しずつアクセントになっているかと思います。

風味の複雑さが、Minimalらしさ

片岡
今回一番試行錯誤したのは、やはり金蜜芋の蜜の甘味を際立たせながらも、いかに単調にならないような豊かな香り・風味を入れ込めるかということでした。

結果的に、カカオニブ(苦味)を追加したり、クリームチーズ(酸味)や紅茶(渋味)を入れる形で整えましたが、「このあたりを合わせたら美味しい」とか「もっとこういう風味がほしい」というイメージは経験則とインスピレーションで毎回微調整しています。

「さつまいもとクリームチーズは美味しそうだな」「さつまいもに紅茶が入ってるのは気になるかな」「さつまいもとチョコレートは美味しそうかな」という感じで、自分でも気になっている組み合わせを試したり、お客様も「美味しそうだな」と思っていただけそうなイメージをいつも大事にしています。

素材である焼き芋の甘味とともに、風味の複雑さにMinimalらしさが表れているかなと思います。

秋の味覚を贅沢に詰め込んだ一品をぜひお楽しみください。


▼商品情報
【価格】3,990円(税込)
【販売期間】2024年11月末頃までを予定
※無くなり次第終了
【販売チャネル】Minimal The Baking 代々木上原・Minimal The Specialty 麻布台ヒルズ

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