2023年春の季節限定商品、あんバター×チョコレートの“新感覚”ガトーショコラ「生ガトーショコラ-あんバター-」の開発秘話を、開発担当の奥野(写真左)と寺坂(写真右)が語ります。
どこを縦に切り取っても“あんバター”!
奥野
季節限定のガトーショコラは旬のフルーツを使うことが多かったのですが、今回は春に楽しみたい素材を考えたときに「あんこ」が面白いんじゃないかと思い、挑戦することにしました。
パン屋やコンビニなどでも「あんバターサンド」を見かけることが多くなり、バターと組み合わせて、Minimalらしいあんバターの表現を探りました。
あんバターを存分に堪能する4つのパーツ
奥野
今回4つのパーツに分かれているのですが、バター以外のすべてのパーツにあんこ(あずき)を入れています。全体で言うと3分の1以上はあんこかなと思います。
奥野
「あんバター」という見た目を分かりやすくするために、トップにあんことバターを載せていますが、じつはその下の層に「あんバタークリーム」を敷いています。
そのため、どの部分を縦に切って食べてもあんバターの味わいはしっかりします。
トップのバターとあんこをそれぞれ味わっても、一緒に合わさった箇所を味わっても、食感や味わいの強弱の違いを楽しんでもらえるガトーショコラに仕上げられたかなと思います。
寺坂
バターの濃厚さとあんこのしっかりした甘さという「あんバター」に期待される美味しさをきちんと出したかったので、ガトーショコラ生地にはつぶあんを混ぜて、チョコレートの層はあまり主張しないように調整しましたね。
あんことバターとチョコレートのバランスを試行錯誤
寺坂
最初は、「あんバター」というとパンに挟まれているイメージが強かったので、薄いガトーショコラ層を2枚焼いてあんことバターを挟むということを試していたのですが、あまり美味しそうに見えなくて……(苦笑)
上から見た時に「あんバター」ということがわかる方が大事だと気づいて、最終的な形にたどり着きました。
今回の組み合わせで一番微調整を繰り返したのが、一番下のガトーショコラのボリュームです。
最初はもう少し高さがあったのですが、ガトーショコラ(チョコレート)のインパクトが強くなってしまい、“あずきガトーショコラ”のようになってしまうので、バターの比率を増やしていくようにバランスを整えましたね。
バターもあんこも比較的優しい味わいなので、チョコレートに押されてしまうんです(苦笑)
奥野
当初は、トップに載せているバターにホワイトチョコレートを混ぜたりもしましたね。ただ油脂の濃厚さが重たすぎたので、やめました。
バターには有塩タイプを使い、味を引き締めるアクセントとして効かせています。
寺坂
トップに載せているあんこ(煮あずき)は自家製で作っているのですが、あずきの粒をしっかり残せるように少し硬めに仕上げています。「水無月」という和菓子をイメージの参考にしていますね。
奥野
チョコレートの選択は、シンプルな味わいにしましたよね。Minimalでは「FRUITY」や「SAVORY」というラインもありますが、今回は王道のチョコレートらしい味わいが相性がよかったです。
寺坂
ガーナ産カカオ65%の「SWEET」とMinimalで呼んでいるチョコレートをベースにしています。やっぱりあんバターは甘さがきちんとあった方が満足度が高いと思いますし、スパイスの甘味が香るように選んでいます。
“あんバター好き”な方々にぜひ!
奥野
このガトーショコラは、旬のフルーツを使ったものとも違う、今までにない提案になっていると思います。
あんバターとガトーショコラという組み合わせに興味を持ってもらえたら、ぜひ楽しんでいただきたいです。
寺坂
今回は「あんバター」をメインに据えているので、チョコレートはそれを優しくサポートする役割として表現してます。
最初の一口でバターとあんこをしっかり感じて、食べ進めるうちにだんだんチョコレートの香りが出てきて「ああ、チョコレートのお菓子だなあ」という印象がじわじわ余韻として残るようにイメージしています。
バターのリッチさにちょっと背徳感も感じつつ(笑)、ぜひあんバター好きの方々にお試しいただきたいです!
▼販売情報
【価格】3,650円(税込)
【販売店舗】オンラインストア、代々木上原店
【販売期間】5月末頃までを予定