【Minimal代表山下のカカオジャーナルVol.6】カカオに向き合い、掘り続けた5年間~6年目の新たな挑戦「Bean to Barのアップデート」

2019.12.06 #Event

トレンドからカルチャーへ!Bean to Barのアップデート

2019年121日に5周年を迎える事ができました。2014年の創業から現在に至るまで多くの方に支えられて無事に5周年を迎える事ができました。この場を借りて心より御礼申し上げます。本当にいつもありがとうございます。

今ではBean to Barという言葉も多くの方々に知っていただくものになりました。長いような、あっという間のような5年でしたが、振り返ると非常にシンプルな事を深く深く掘っていたという事に気づきました。

ひたすらに素材であるカカオ豆の品質を追究し、プロダクトであるチョコレート造りに向き合い、それをお客様と一緒に体験して、その経験をまたチョコレートに還元する。言葉にするととてもシンプルなこのサイクルを掘って掘って掘り続けた5年間でした。

 

5年間で私達が経験し、大きな可能性を秘めている事が3つあります。

 

まず、1つ目は「カカオ豆の品質」です。

30ヶ国のカカオ産地や、300農園を訪れる事で、何人もの素敵な農家さんとめぐり合う事ができました。農家さんとの出会いや、発酵や乾燥などカカオ豆の栽培におけるプロセスを細かく突き詰め、農家さんと一緒になって良質なカカオ豆をつくりだす経験を通じ、カカオ豆に秘められたポテンシャルの高さや、カカオ豆の品質向上をする事ができる、その確信を得ました。

気づくと、私は年間4か月程度もカカオ産地に入る生活になっていました。

 

 

2つ目は「製法や風味のバリエーションの拡がりと深掘り」です。

年間3000を超えるレシピを造り、膨大なカカオ豆に一つ一つ丁寧に向き合い製造を繰り返して、多くの風味を表現できる技術を磨きました。

カカオの風味は多種多様でいつも驚かされることばかり。カカオ濃度の1%の変化、11℃の焙煎時間や温度の変化から生まれる、ときにはベリーのようなフルーティな果実の味わいや、ときにはビスケットのような香ばしく芳醇な風味を生み出すことができました。

 

最近では6月にオープンしたガトーショコラ専門店の「Minimal The Baking 代々木上原」に代表されるように、カカオ豆の特徴や風味を活かしたチョコレートで、これまでにない新しいチョコレート菓子の開発の可能性を探る事も少しずつですが追求することができてきてます。

 

 

最後の3つ目は「ブランドの在り方」です。

Minimalは未完成の作品で関わる皆で創るものであると捉えると、職人は風味の“つくりて”、サービススタッフは共感やストーリーの“つくりて”、そしてお客様は新しいチョコレート文化の“つくりて”です。

 

Minimalに関わる人は買い手と売り手という従来の関係性ではなく、『皆一緒に作品をつくる仲間である』という考え方とお客様との関わり方を含めたブランドの在り方をこの5年間でしっかりと定められたことはとても大きな事でした。

 

 

6年目の挑戦

 

5年と言う節目を超えた今年のテーマはBean to Barのアップデート」。この5年間はある意味で基礎の基礎であるカカオ豆からチョコレート造りの技術を追究してきました。

 

そして、それはこれからもずっと続いていくテーマではありますが、6年目はそこから一歩進んで、Bean to Barチョコレートでお菓子を表現する事に挑戦していきます。

Bean to Barを単なるトレンドに終わらせずにカルチャーとして根付かせるためにアップデートには何かが必要かと考えました。それは、もっとお客様が手に取りやすく気軽に楽しめる商品をBean to Barチョコレートでつくる事だと思いました。

 

4種類の新チョコレート菓子

 1.チョコレートサンドクッキー

しっとり食感のクッキーの間に国際品評会受賞*などのチョコレートを贅沢に使った、Minimalチョコレートのフィリングをサンド。プラリネやガナッシュのように固めたチョコレートはザクザク食感で歯ごたえも楽しい、一口サイズのチョコレートサンドクッキーです。

 

Bean to Barならではの、カカオの産地と製法による味わいの違いを食べ比べでしっかりと楽しめる本格派。一箱に一口サイズのチョコレートサンドクッキーが2粒入っています。Bean to Barが好きな方も、今までBean to Barを食べたことがない方も、きっとカカオの香りの豊かさと美味しさを感じていただけます。

 

 

2.アーモンドチョコレート

定番のアーモンドチョコレートをMinimalHigh Cacaoのチョコレートでコーティングしました。Minimal独自のチョコレートのザクザク感によりこれまでにない新食感がクセになる大人のアーモンドチョコレート。

ビターなチョコレートとアーモンドの豊かな香りのバランスが絶妙です。カカオ豆のビターネスやアーモンドの皮の渋味によってキレが良く心地よい余韻と、2つの素材由来の甘味と油が生み出す調和により、満足感の高いひと粒に仕上げました。

これまでにないアーモンドチョコレート体験をお届けします。

 

3.生チョコレート

満足感のあるサイズ感と濃厚で余韻が長い贅沢な生チョコレートです。2019年に初めて発売し、完売した大人気商品。

今年は直営店と催事場で2種類を用意しました。直営店の生チョコレートは国際品評価会で金賞等を受賞したプライムラインの「'Arhuaco」を贅沢に使用しカカオバターの甘味と、カカオ由来のラ・フランスのカラメルコンポートのような甘い果実感が特徴の生チョコレートに仕上がっています。

 

4.生ガトーショコラ“Valentine’s Day

オンラインショップとMinimal The Baking 代々木上原でのみ販売している大人気生ガトーショコラのValentine限定版。

生ナッツのような香りのハイチ産カカオ豆とメープルバターを使った、濃厚なチョコレートとメープルの香りとコクが広がる親しみやすい味わいです。材料は卵・砂糖・カカオ豆・メープルバター(グルテンフリー)とシンプルながら、カカオの香りをしっかりと引き出した香り豊かな一本です。しっとりとなめらかな、この冬限定の生ガトーショコラをお見逃しなく。

 

 

Bean to Barアップデートは止まらない!

そしてもちろん、板チョコレートもアップデートします。板チョコレートはこれまでの流れをさらに深めていくラインと、表現の幅を拡げていくラインです。

Minimal Works : Makers 2020

Minimalのチョコレートの作品集であるWorksシリーズ。板チョコレートをもっと自由に楽しんで欲しいと願って考えた今年のテーマは「Makers(つくり手)」によるLife with "Good" Chocolate のガイドブック。

チョコレートに関わるすべてのつくり手からの様々な目線で楽しめるスペシャルアソートです。今年は久しぶりにシングルオリジン縛りで非売品を含めてお届けします。

 

Experimentalライン:Valentine’s DayWhite Day特別エディション(2種類)

2019年に新しく立ち上がったExperimentalライン。板チョコレートの表現の幅を追究し、お客様と一緒に実験を楽しんでいくラインです。マンディアンスタイルをMinimal的に解釈した特別な2種類をご用意する予定です。

6年目のMinimalBean to Barをトレンドからカルチャーに根付かせていくべく、Bean to Barのアップデートに挑戦します。ぜひ私達の挑戦にご期待下さい。ぜひ6年目も応援宜しくお願い致します。

 

Minimal – Bean to Bar Chocolate -

代表

山下 貴嗣

#Event

← Previous
ドライフルーツとスパイシーなカカオでリッチな味わい「チョコレートモンブラン•••
Next →
「Minimal - Bean to Bar Chocolate -(ミニ•••