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【Minimal代表山下のカカオジャーナルVol.2】Minimal初の”ブレンド”を発売します!

コラム・レポート

June 08, 2018

Minimal初のブレンドラインを発売!

この度ラインナップにMinimal初となるカカオ豆のブレンドを採用します。その第1弾としてNUTTYを6月10日に発売します。

NUTTYはナッツのような甘く、コク深い味わいのラインです。私たちのラインナップの中では親しみのあるチョコレートらしさを代表するラインです。このNUTTYを皮切りにブレンドラインをここから毎月発表していきます。

 

これまでシグニチャーである板チョコレートはすべてシングルオリジンを採用してきました。それは多くの皆様にカカオ豆には個性があり、違いがある事をわかりやすく伝えたいと思っていたからです。

 

ブランドを立ち上げてから早3年半、世の中にカカオ豆の個性により違いが出ることがだいぶ浸透してきたと感じたこのタイミングで、さらにカカオ豆の個性の表現を深化すべく次のステップに行こうと決めました。

 

今回は、なぜ私たちがブレンドを採用するのかをお伝えしたいと思います。

 

 

2014年12月に「チョコレートを新しくする」を掲げて創業

2014年12月に「Minimal」=「チョコレートの最小限の材料であるカカオ豆の豊かな風味を表現するブランド」として産声をあげてから、多くのお客さまや関係者に支えて頂き、あっという間に3年半という時間が過ぎようとしています。

私たちは「チョコレートを新しくする」というビジョンを掲げています。「カカオ農家さんと品質・経済の両面で関係を築き良質なカカオを仕入れる」「カカオの本来の香りを引き出す製法を突き詰めて美味しいチョコレートをつくる」「嗜好品として新しいチョコレートの体験を届ける」という大きく3つの取り組みを循環させることを目指しています。一朝一夕では叶いませんが、一歩一歩進んでいる実感も得ながら日々取り組んでいます。

 

 

シングルオリジンで表現してきたMinimalのこだわり

私たちの板チョコレートは「カカオの香りを引き出す」ことと「カカオ由来のフレーバーの中から自分の”好き”を見つける、という新しい体験の提供」にこだわっています。

 

カカオのことをより知るために、これまで多くの産地に訪れ実験をし、多くのカカオ豆を食べ、多くのチョコレートを造ってきました。毎日毎日カカオ豆と向き合っていても、その豊かな個性は全く飽きることなく、そして全然理解しきることができません。わかったと思ってもまたすぐに理解できない事象がたくさん起こります。年々時間を重ねるほど、カカオ豆の魅力は増して、理解は遠くなるようにも感じます(笑)

加えて私たちは、自分たちが経験し、魅了されているカカオ豆本来の個性の表現を徹底的に追及してきました。例えば、カカオ濃度です。もしかしたら多くのブランドが採用しているように、カカオ濃度を統一した方がお客様には理解しやすいのかもしれませんが、私たちはカカオ豆の個性を最も発揮させるためにカカオ豆ごとに濃度を最適化すべきと考えています。私たちの板チョコレートは68%とか71%とか、一見とても中途半端な濃度になっていますが、たった1%違うだけでも全く風味が変わります。だからその1%にこだわっています。

 

今まで私たちがチョコレートをシングルオリジンでつくっていたのには2つ理由があります。1つは、世界中の産地で全く異なるカカオの個性を私たち自身が試行錯誤の中で見極める必要があったこと。もう1つは、カカオによってフレーバーが全く異なることをよりわかりやすくお伝えするためです。

 

カカオの理解はまだスタートしたばかりですが、ブランドを立ち上げてからの3年半でカカオ豆が実はコーヒーやワインと似て、産地によって個性があることは浸透してきたと感じてきています。

 

 

直感的に”好き”を探せるために商品名へのこだわり

「カカオ由来のフレーバーから自分の”好き”を見つけてもらう、という新しい価値提供」も私たちのこだわりです。

その中で特にこだわっている事の一つが商品名です。Bean to Bar製法で行う多くのブランドが商品名に産地名表記を採用しています。しかし、私たちは商品名の第一水準に”NUTTY”や”FRUITY”といった風味のキャラクターを採用しています。

 

カカオ豆は同じ産地でも品種、テロワール、加工方法によって全く風味が違います。カカオ豆と向き合っていく時間が長くなるほど、改めて痛感するのはシンプルなことです。それはカカオ豆は農作物であるという事です。当たり前ですが、農作物の風味は一期一会で、厳密に同じものは一つもありません。だから同じ農園で採れたカカオ豆でも麻袋ごとに風味は違います。人間と同じです。カカオ豆も一つ一つに個性があります。

 

収穫が産地の乾季か雨季かでも違いますし、発酵や乾燥を行う時の天候でも違います。次の年になれば「えっ、これ本当に同じ農園の豆?」と笑ってしまう事も起こります。

私たちは農園・農作物のカカオを見ているので変化が面白いなーと思っていますが、「さて、お客様にどう伝えると良いだろう?」と考えると、産地名のみで表記するのは何かが違う気がしました。やっぱり食というものは、直感的に自分が”好き”だとか、”おいしい”だとか感じてもらえることがあって初めて、その先の素材や造りに興味を持ってもらえるものだろうと考えています。

 

なので商品名は産地ではなく、お客様が直感的にイメージしてご自分の”好き”を探していただけるように”NUTTY”や”FRUITY”という風味のキャラクターを採用しました。

 

そして、私たちはシングルオリジンでカカオの知見を蓄える一方で、豆の個性の変化さえも活かしながら、例えば”NUTTY”と聞いてお客様がイメージされるフレーバーを表現するための技術も創業から少しずつ磨いてきました。それがブレンドです。

 

 

ブレンド”という技術によって表現の幅が無限に広がる可能性

シングルオリジンの製法は、単一のカカオ豆のポテンシャルを最大限に引き出すことができる魅力があります。対して、ブレンドという技術は複数のカカオ豆の良い点と良い点を組み合わせることで、単一では表現の出来ない新しい香りを創り出すことができます。また単一ではカカオ豆のクセが際立つこともありますが、ブレンドによりクセを良い個性に変化させたり、風味を安定されることができます。

シングルオリジンで一つ一つの豆の個性と表現を追求してきたからこそ、ブレンドの技術で適した豆の組み合わせを考えることが出来ます。

 

カカオ豆の個性を引き出し、「組み合わせ」、「新たな香りの表現が出来る」こと。

お客様が香りのキャラクターを冠した商品名で直感的に商品を選んで”好き”なカカオのフレーバーを見つけてくれること。

これは私たちが掲げるビジョン「チョコレートを新しくする」に近づくことです。

 

ぜひ私たちの”ブレンド”を試して頂ければ嬉しいです。

シングルオリジンだけでは出来なかった風味の表現もここから挑戦していきます。

 

そして、もちろんシングルオリジンもこれまでのように採用していきます。ブレンドがあってさらにシングルオリジンの魅力は増します。シングルオリジンはその土地にしか出せない大地が生んだ奇跡ともいえる個性を楽しむ醍醐味があります。

 

ブレンドとシングルオリジンを商品ラインナップとして用意する事で、楽しみ方はこれまで以上に広がっていくと思っています。皆さんとまだ見ないカカオ豆の無限の可能性を探っていきたいと思います。

 

Minimalのブレンドにぜひご期待下さい。

 

■販売価格:1,300円(税別)

■販売店舗:全店(富ヶ谷本店、銀座店、東武池袋店、白金高輪店、オンラインショップ)

■発売日:6月10日(日)

 

オンラインショップでは、先立って販売開始いたしました。ぜひご賞味ください。

オンラインショップはこちら

 

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