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カカオが育つ環境のお話

カカオ豆・産地

October 04, 2016

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カカオの樹木は、とてもナイーブです。
生育条件がきわめて限られており、必然的に栽培地域も限定されています。

○平均気温が27度以上(年間を通じて気温の変動が少ないこと)
○日照時間が1日5時間〜7時間であること
○降雨量が年間2,000mm以上であること
○土壌は水はけがよいこと

こうした条件を満たす地域は、熱帯地域の中でも「赤道を挟んだ南北緯20度以内」という狭い範囲です。
このようなエリアを「カカオ・ベルト」と呼びます。
主な地域は、西アフリカ、東南アジア、中南米となります。

加えて、カカオの樹は直射日光に弱く、日除けのための樹が必要となります。
日陰樹(シェイド・ツリー)と呼ばれる高木でカカオの農園自体を囲い、密林を形成します。
このようにさまざまな果樹や農作物を組み合わせて栽培環境をつくる方式を「アグロフォレストリー」と呼びます。
カカオの栽培には多種多様な樹木が欠かせないことから、緑化活動の点からも注目されています。

また、ワインの用語で「テロワール(terroir)」というフランス語があります。
農産物を取り巻く「自然環境」を意味する言葉ですが、ワインだけでなく、カカオもテロワールは大きな意味を持ちます。
気候や土壌などの環境、生育から発酵・乾燥までの農法、そして農家によるていねいな栽培管理。
こうした無数の条件が重なり合って、ひとつのカカオ豆にたどり着きます。
カカオは「天・地・人」の要素のすべてが欠かせない、“一期一会の農産物”と呼ばれる所以です。

参照:「チョコレートの科学」朝倉書店

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